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海外テニス

最強のママさんプレーヤー復活!通算52勝、元世界ランク1位のクリステルスがドバイで8年ぶりのツアー復帰

スマッシュ編集部

2020.02.18

復帰戦を戦ったクリステルス。パワフルなストロークはいまだ健在だ。(C)GettyImages

復帰戦を戦ったクリステルス。パワフルなストロークはいまだ健在だ。(C)GettyImages

 WTAツアー単複通算52勝、そのうちグランドスラムではシングルス4勝、日本の杉山愛と組んだダブルスでも2勝を上げ、2003年8月にはシングルス、ダブルスともに世界ランク1位を記録するなど、女子テニス界で一時代を築いたキム・クリステルス。

 07年に一度現役を引退した彼女は、08年に第1子の出産を経て09年に現役復帰。その年の全米オープンにワイルドカード(主催者推薦枠)で出場すると、当時世界ランク3位のビーナス・ウィリアムズ、同2位のセレナ・ウィリアムズを次々と下し、決勝でもキャロライン・ウォズニアッキを破り、復帰3戦目にしてグランドスラムタイトルを獲得した。

 翌年にも全米で連覇に成功し、2011年には全豪オープンで初優勝を飾るなど、母親になってからも大活躍を見せたクリステルスは、2012年に再び現役を引退。2013年に第2子、2016年に第3子を出産したが、昨年9月に、突如自身のツイッターにて、ツアーを周っている頃の「あの感覚が恋しい」として現役復帰を表明していた。
 
 そして今月17日、UAEで行なわれたドバイ選手権にて8年ぶりのツアー復帰を果たしたクリステルスは、復帰戦で今年の全豪ファイナリストであるガルビネ・ムグルサと対戦。2-6、(6)6-7のストレートで敗れたが、引退前と変わらないパワフルなストロークで、第2セットでは2度のブレークに成功するなど善戦した。

 試合後には、自身のプレーについて「まだまだ行きたいレベルには達していないけれど、良い方向に進んでいます。それは本当に重要なこと」と語った。

 復帰戦を終えたクリステルスには、現役選手や往年のトッププレーヤーから、SNSを通して祝福のメッセージが多く寄せられた。自身も母としてツアーを戦っているセレナは「本当にキムを誇りに思います。あなたは私にインスピレーションを与えてくれる。おめでとう、凄いことをやってのけたわ」と賛辞を贈った。

 クリステルスは現在36歳。この年齢での現役復帰は、大きなチャレンジとなることは間違いないが、彼女なら何かやってくれそうな気がする。グランドスラムで、最強のママさんプレーヤーとして活躍する彼女の姿が見られることに期待したい。

構成●スマッシュ編集部
 
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