男子テニスシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月9日~16日/イタリア・トリノ/室内ハードコート/FIN)にディフェンディングチャンピオンとして出場する世界ランキング1位のヤニック・シナー(イタリア)が、英スポーツメディア『Sky Sports』のインタビューに回答。その中で同大会に参戦する2位のカルロス・アルカラス(スペイン)とのライバル関係について「自分の特別なモチベーションにつながっている」と明かした。
24歳のシナーは昨年6月から約1年3カ月にわたり王座に君臨していたが、今年9月の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/四大大会)を制した22歳のアルカラスが約2年ぶりに1位へ返り咲いた。しかし、その後の「エルステ・バンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/ATP500)と「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATP1000)でシナーが連続優勝を飾り、再び1位を奪還していた。
だが年間1位の行方はまだわからない。というのもシナーは今回のファイナルズで昨年の全勝優勝分のポイントを失効するため、結果次第では再びアルカラスに1位を明け渡す可能性があるのだ。
海外メディア『tennishead』などによると、シナーが2年連続の年間1位を確定させるには今大会での優勝とアルカラスのグループリーグ敗退が条件となる。シナー本人も「非常に難しい」と認めるが、母国開催かつ年間成績の上位8名しか出場できないファイナルズでプレーできることだけでも名誉あることだと、24歳はその意義を強調する。
「昨年はこの大会で本当に素晴らしいプレーができた。ここにいられることをただただうれしく思う。特別な大会だし、ホームの観客の前でプレーできるわけだからね。もちろんいつも通りベストを尽くしつつ、プレーを楽しむつもり。僕にとってはそれが大事なんだ。そうして1週間後に結果がどうなっているか見てみたい」
今年のファイナルズは4名ずつがジミー・コナーズ・グループとビヨン・ボルグ・グループに分かれてラウンドロビン(総当たり戦の予選)を戦い、各グループの上位2名が準決勝に進出する。今回シナーとアルカラスは別々のグループとなり、公式戦では先の全米オープン決勝以来となる2人の再戦は準決勝以上で実現する可能性がある。
最高峰の四大大会では、昨年から今年にかけての8大会全てで優勝を分け合った両者。そのライバル関係についてシナーは「特別なモチベーション」と表現しつつ、「彼は今年だけでツアー8勝を挙げているが、それは信じられない数字だ」と凄まじい活躍を見せているアルカラスを素直に称えた。
開幕日の9日にはジミー・コナーズ・グループ第1戦が行なわれ、アルカラスはアレックス・デミノー(オーストラリア/現7位)を7-6(5)、6-2で下して好発進。日本時間11日未明にはビヨン・ボルグ・グループ第1戦を実施し、シナーはフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/同8位)との対決を迎える。
文●中村光佑
【動画】シナーVSアルカラスの「全米オープン」決勝ハイライト
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24歳のシナーは昨年6月から約1年3カ月にわたり王座に君臨していたが、今年9月の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/四大大会)を制した22歳のアルカラスが約2年ぶりに1位へ返り咲いた。しかし、その後の「エルステ・バンク・オープン」(オーストリア・ウィーン/ATP500)と「ロレックス・パリ・マスターズ」(フランス・パリ/ATP1000)でシナーが連続優勝を飾り、再び1位を奪還していた。
だが年間1位の行方はまだわからない。というのもシナーは今回のファイナルズで昨年の全勝優勝分のポイントを失効するため、結果次第では再びアルカラスに1位を明け渡す可能性があるのだ。
海外メディア『tennishead』などによると、シナーが2年連続の年間1位を確定させるには今大会での優勝とアルカラスのグループリーグ敗退が条件となる。シナー本人も「非常に難しい」と認めるが、母国開催かつ年間成績の上位8名しか出場できないファイナルズでプレーできることだけでも名誉あることだと、24歳はその意義を強調する。
「昨年はこの大会で本当に素晴らしいプレーができた。ここにいられることをただただうれしく思う。特別な大会だし、ホームの観客の前でプレーできるわけだからね。もちろんいつも通りベストを尽くしつつ、プレーを楽しむつもり。僕にとってはそれが大事なんだ。そうして1週間後に結果がどうなっているか見てみたい」
今年のファイナルズは4名ずつがジミー・コナーズ・グループとビヨン・ボルグ・グループに分かれてラウンドロビン(総当たり戦の予選)を戦い、各グループの上位2名が準決勝に進出する。今回シナーとアルカラスは別々のグループとなり、公式戦では先の全米オープン決勝以来となる2人の再戦は準決勝以上で実現する可能性がある。
最高峰の四大大会では、昨年から今年にかけての8大会全てで優勝を分け合った両者。そのライバル関係についてシナーは「特別なモチベーション」と表現しつつ、「彼は今年だけでツアー8勝を挙げているが、それは信じられない数字だ」と凄まじい活躍を見せているアルカラスを素直に称えた。
開幕日の9日にはジミー・コナーズ・グループ第1戦が行なわれ、アルカラスはアレックス・デミノー(オーストラリア/現7位)を7-6(5)、6-2で下して好発進。日本時間11日未明にはビヨン・ボルグ・グループ第1戦を実施し、シナーはフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/同8位)との対決を迎える。
文●中村光佑
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