今年11月、男子テニスツアーを統括するATP(男子プロテニス協会)と短尺動画に特化したソーシャルネットワーキングサービスTikTok(ティックトック)は共同で「Tennis Creator Network(テニス・クリエイター・ネットワーク)」を立ち上げた。
このプロジェクトは現在開催中の男子テニスシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月9日~16日/イタリア・トリノ/室内ハードコート/FIN)で初めてお披露目され、今後は世界各国から選ばれたTikTokクリエイターたちが、選手や大会の裏側を体験し、ファンとトップ選手をつなぐ新たな架け橋として活動していく。
「Tennis Creator Network」には、四大大会に次ぐATPマスターズ1000大会における9つの開催地を代表するクリエイターが参加。うち米カリフォルニア州・インディアンウェルズ大会の公式代表に選出されたのが、同州出身の五十嵐カノア(28歳)だ。
ポルトガル・リスボンを拠点とし、プロサーフィンの最高峰リーグWSL(World Surf League)で世界7位と第一線で活躍、さらにはTikTokでおよそ51万人ものフォロワーを誇る五十嵐は、このほど年間成績の上位8名が出場する「ATPファイナルズ」の会場を訪問。そこで目にしたものに深く感銘を受けたと、ATP公式サイトを通じて語っている。
「テニスというのは常に、フィジカル面でもメンタル面でも最も厳しいスポーツだと思います。同じアスリートとして、テニス選手たちは僕の大きなインスピレーションの源であり、彼らから多くのアイデアを得ています。先週はロレックス・パリ・マスターズ(フランス/室内ハード/ATP1000)に足を運び、その後すぐにトリノに来ました。この2週間は僕の“テニス脳”がフル回転でした」
「数名のトップ選手と交流する機会があり、良い会話を交わすというすごい経験をしました。その中でサーフィンとテニスには共通点が多いことに気付かされました。サッカーでもバスケットボールでもテニスでも、そしてサーフィンでも、どんな競技であれ目指すのは“世界一になること”。アプローチは違っても、最終的なゴールは同じだとわかりました」
今やすっかりテニスの大ファンになった様子の五十嵐。競技への取り組み方やトレーニング方法について意見を交わした中で、特に印象に残っているのは、2度目の最終戦出場を果たしたフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/現8位)との会話だったという。
「テニスでは、ポイントを取ろうが取られようが一度リセットして、次のポイントに向けて心身を整える必要があるそうです。サーフィンも同じで、波に乗るたびにリセットし、次のライドに向けて気持ちと身体を整えます。彼とは呼吸法やプレッシャーへの向き合い方について意見を交わし、お互いの考え方を共有しながら、良い会話になりました。彼も僕と同じく非常に哲学的なタイプで、サーフィンでもそうした要素は重要なので共感できました」
競技の垣根を越えた学びが、五十嵐のサーフライドにどう生かされていくのか。今後の活躍にも注目が集まる。
文●中村光佑
【動画】五十嵐カノアがATPファイナルズ会場を訪問、トップ選手たちと直接交流!
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「Tennis Creator Network」には、四大大会に次ぐATPマスターズ1000大会における9つの開催地を代表するクリエイターが参加。うち米カリフォルニア州・インディアンウェルズ大会の公式代表に選出されたのが、同州出身の五十嵐カノア(28歳)だ。
ポルトガル・リスボンを拠点とし、プロサーフィンの最高峰リーグWSL(World Surf League)で世界7位と第一線で活躍、さらにはTikTokでおよそ51万人ものフォロワーを誇る五十嵐は、このほど年間成績の上位8名が出場する「ATPファイナルズ」の会場を訪問。そこで目にしたものに深く感銘を受けたと、ATP公式サイトを通じて語っている。
「テニスというのは常に、フィジカル面でもメンタル面でも最も厳しいスポーツだと思います。同じアスリートとして、テニス選手たちは僕の大きなインスピレーションの源であり、彼らから多くのアイデアを得ています。先週はロレックス・パリ・マスターズ(フランス/室内ハード/ATP1000)に足を運び、その後すぐにトリノに来ました。この2週間は僕の“テニス脳”がフル回転でした」
「数名のトップ選手と交流する機会があり、良い会話を交わすというすごい経験をしました。その中でサーフィンとテニスには共通点が多いことに気付かされました。サッカーでもバスケットボールでもテニスでも、そしてサーフィンでも、どんな競技であれ目指すのは“世界一になること”。アプローチは違っても、最終的なゴールは同じだとわかりました」
今やすっかりテニスの大ファンになった様子の五十嵐。競技への取り組み方やトレーニング方法について意見を交わした中で、特に印象に残っているのは、2度目の最終戦出場を果たしたフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/現8位)との会話だったという。
「テニスでは、ポイントを取ろうが取られようが一度リセットして、次のポイントに向けて心身を整える必要があるそうです。サーフィンも同じで、波に乗るたびにリセットし、次のライドに向けて気持ちと身体を整えます。彼とは呼吸法やプレッシャーへの向き合い方について意見を交わし、お互いの考え方を共有しながら、良い会話になりました。彼も僕と同じく非常に哲学的なタイプで、サーフィンでもそうした要素は重要なので共感できました」
競技の垣根を越えた学びが、五十嵐のサーフライドにどう生かされていくのか。今後の活躍にも注目が集まる。
文●中村光佑
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