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慶應生&東大生研究チームが徹底分析!テニスの競技成績を飛躍的に向上させるヒント【ブレークスルーの鍵:第12回】<SMASH>

2026.01.17

「番狂わせ」を起こすには、どうすればよいか?(C)Getty Images

「番狂わせ」を起こすには、どうすればよいか?(C)Getty Images

 どうすればテニスで一段上のステージへ行けるのだろうか?日々練習に打ち込み、試合にも出場している方であれば、誰でも一度は思うことでしょう。

 この謎に迫るべく、飛躍的に競技成績が向上する現象を「ブレークスルー」と名づけ、過去にブレークスルーの経験があり、全国大会で上位進出経験のある8名の選手にインタビューを行ない、その内容を徹底分析しました。

 前回は、格上選手への勝利によって「メンタルブロック」が外れることの重要性について解説しました。

 それでは、実際に格上の選手と対戦するとき、どのようなことを意識して試合に臨めばよいのでしょうか?今回は、「自分のやるべきことに徹する」という切り口から、そのヒントを考えていきます。

■格上選手との試合は、「相手主導」になりやすい

 格上の選手を前に、自分のプレーができず、気づけば試合が終わっていた。試合に出場していれば、こうした経験をすることもあるでしょう。

 この原因のひとつに、自分のプレーや振る舞いが、無意識のうちに「相手主導」になってしまっていることが挙げられます。

 相手の速いボールに対して、自分も無理にスピードを上げすぎてしまう。ミスの少ない相手を前に、「先に仕掛けなければ」と焦り、リスクを取りすぎる。さらには、ポイント間やチェンジエンドのテンポまでも、相手のペースになっていく。

 これは、「相手がこうするから、自分もこうする」という、まさに「相手に飲まれた」状態です。相手からすれば、「こちらは何もしていないのに、勝手に自滅してくれた」という印象の試合になります。

■相手主導から、自分主導へ

「格上の選手と対戦するときほど、『自分の世界をつくる』つもりでプレーしなければならない」――これは、選手へのインタビューのなかで、特に印象に残っている言葉です。

 さらに、「よい試合は、とにかく思考がシンプル。積み重ねてきた自信があった上で、自分のやるべきことに集中できているとき、格上の選手ともよい試合ができる」と語ります。

 すなわち、相手を見て、反応的にプレーするのではなく、「自分のやるべきこと」にどれだけ集中できているか。それが、格上の選手との試合の質を大きく左右します。

■なぜ「自分のやるべきこと」へのフォーカスが大切なのか?

 この意識は、格上選手との対戦に限らず、あらゆる試合において重要なものです。特に、「勝ちたい」「何としてもポイントを取りたい」という感情が顔を出す緊迫した場面。そこでは、意識が「結果」へと引き寄せられ、「自分のやるべきこと」を見失ってしまうことがあります。

 だからこそ、こうした場面では、「勝ち負け」というコントロールできない「結果」ではなく、「このポイントを取るために、自分は何をするのか」という「行動」に意識を向け直すことが大切になります。それによって、注意が一点に集まり、本来の自分のプレーを引き出しやすくなるのです。
 
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