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海外テニス

「自分にもできるとわかったはず」全豪惜敗のズベレフにテニス界の重鎮コナーズが見た悲願達成の可能性<SMASH>

中村光佑

2026.02.06

全豪覇者のアルカラスをあと一歩まで追いつめたズベレフ(左)に対して元世界王者の重鎮コナーズがポジティブな面を指摘した(C)Getty Images

全豪覇者のアルカラスをあと一歩まで追いつめたズベレフ(左)に対して元世界王者の重鎮コナーズがポジティブな面を指摘した(C)Getty Images

 先日行なわれたシーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」で最もドラマチックな展開となった試合の一つが、カルロス・アルカラス(スペイン/大会時世界ランキング1位)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)による男子シングルス準決勝だ。

 この試合は大会史上3番目に長い5時間27分の死闘の末、アルカラスがズベレフを撃破。勝ったアルカラスは2日後の決勝でも全豪最多10度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/同4位)を破り、史上最年少となる22歳272日での“生涯グランドスラム”(全四大大会制覇)を達成した。

 一方、28歳のズベレフにとっては非常に痛い敗戦となった。途中ケイレンを発症したアルカラスを相手に2セットダウンから追いつき、ファイナルセットでも5-3としてサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたが、勝利目前でブレークバックを許し、終盤4ゲームを連取されて無念の準決勝敗退。悲願の四大大会初優勝はまたもお預けとなった。

 しかし現役時代に四大大会8勝を挙げた男子元世界1位のジミー・コナーズ氏(アメリカ/現73歳)は、この敗戦がドイツテニス界の至宝にポジティブな潮流をもたらす可能性があると考えている。昨季だけで8タイトルを獲得し、現王者として男子ツアーを牽引するアルカラスをあと一歩のところまで追い詰めたことが主な理由だ。

 同氏は自身のポッドキャスト『Advantage Connors』で、期待の大きさゆえにズベレフが「本当に大きなチャンス」を逃したことを残念がった上で、「正直、何と言えばいいのかわからない。もう5~6年にわたり、彼がグランドスラム(四大大会)で得てきたチャンスについて話し続けてきた」と吐露。その口ぶりは、まるで長年見守ってきた愛弟子に思いを寄せるかのようだった。
 

 それでも最後にコナーズ氏は「もしかするとズベレフは、今回の負けを振り返って、『自分にも十分できるとわかった。あとは努力するだけだ』と思うようになるかもしれない」とコメント。28歳にとって今回の苦い経験が、悲願達成への大きな糧となり得るとの見方を示した。

 なおズベレフは2月9日から15日にかけて開催されるツアー大会「ABNアムロ・オープン」(オランダ・ロッテルダム/室内ハードコート/ATP500)への出場を予定していたが、「足首の違和感」を理由に欠場を表明。4日には大会公式サイトを通じ、「今は回復を優先しなければなりません。ロッテルダムの皆さん、素晴らしい1週間をお過ごしください」と辞退の旨を報告した。

文●中村光佑

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