現在開催中の男子テニスツアー「ABNアムロ・オープン」(2月9日~15日/オランダ・ロッテルダム/室内ハードコート/ATP500)でシングルス2回戦敗退を喫した元世界ランキング3位のステファノス・チチパス(ギリシャ/現32位)が、試合後のメディア対応で自身の不甲斐ないパフォーマンスに対する失望感をあらわにした。
27歳のチチパスは、ギリシャ代表として男子シングルスに出場した2026年開幕戦の男女混合国別対抗戦「ユナイテッド・カップ」で3戦全勝をマーク。昨年までの不調が嘘だったかのような幸先の良い滑り出しを見せ、再浮上のきっかけをつかんだかに見えた。
だがそんな期待はあっけなく打ち砕かれた。直後の四大大会「全豪オープン」では1回戦で日本の望月慎太郎(現115位)に勝利するも、2回戦でトマーシュ・マハーチュ(チェコ/同31位)に敗れた。
それから「デビスカップ」を挟んで約3週間ぶりのツアー参戦となった今大会では、アルテュール・リンダークネシュ(フランス/同28位)との初戦こそ突破したものの、現地11日に実施された2回戦で元22位の地元勢ボティック・ファンデザンツフープ(オランダ/現65位)に4-6、6-7(4)と競り負け、ベスト8進出はならなかった。
最近のチチパスはプレーレベルもそうだが、さらに心配なのがフィジカルコンディションだ。23年「ATPファイナルズ」(シーズン最終戦)を背中のケガで棄権して以来同箇所の痛みに悩まされ、昨季は秋でシーズンを一足早く終了。先の全豪では大会前に身体をほぐす目的でプレーしたサッカーで負ったつま先のケガが早期敗退につながった。冒頭の通りかつてキャリアハイで3位を記録したランキングも現在はトップ30圏外となっている。
ファンデザンツフープ戦後のメディア対応で悩める27歳は苦しい現状をこう嘆く。
「改善すべき点がたくさんあり、自分のテニスを完全に作り直す必要があるとも思っている。そのためにはハードな練習と時間が必要だ。特にサービスには満足していない。相手にここまで主導権を渡すような状況を作ってはいけないと思う」
一方で今回の敗戦からポジティブな材料も見出せた。「唯一の良い点は、身体に痛みを感じていないことだ」としつつ、「今はテニスをしていて幸せを感じる。問題なく競技に戻れたことで、自分の目標や期待に対してのビジョンがより明確になった」と強調。そして最後には改めて前向きな言葉をこう残している。
「僕は自分自身の人生が大好きだし、コートで勝利のために全てを尽くすことにも強い情熱を感じている。最高のレベルに戻るために必要なことは何でもしたい。はっきりしているのは、健康が何よりも大切だということ。今は心身共に良い状態にあるし、正しい方向に進んでいるとも感じる。今後も身体の不安にとらわれることなく、ツアーを楽しみたい」
文●中村光佑
【動画】好調だったチチパスがフェデラーを破った2019年全豪OP4回戦ハイライト
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27歳のチチパスは、ギリシャ代表として男子シングルスに出場した2026年開幕戦の男女混合国別対抗戦「ユナイテッド・カップ」で3戦全勝をマーク。昨年までの不調が嘘だったかのような幸先の良い滑り出しを見せ、再浮上のきっかけをつかんだかに見えた。
だがそんな期待はあっけなく打ち砕かれた。直後の四大大会「全豪オープン」では1回戦で日本の望月慎太郎(現115位)に勝利するも、2回戦でトマーシュ・マハーチュ(チェコ/同31位)に敗れた。
それから「デビスカップ」を挟んで約3週間ぶりのツアー参戦となった今大会では、アルテュール・リンダークネシュ(フランス/同28位)との初戦こそ突破したものの、現地11日に実施された2回戦で元22位の地元勢ボティック・ファンデザンツフープ(オランダ/現65位)に4-6、6-7(4)と競り負け、ベスト8進出はならなかった。
最近のチチパスはプレーレベルもそうだが、さらに心配なのがフィジカルコンディションだ。23年「ATPファイナルズ」(シーズン最終戦)を背中のケガで棄権して以来同箇所の痛みに悩まされ、昨季は秋でシーズンを一足早く終了。先の全豪では大会前に身体をほぐす目的でプレーしたサッカーで負ったつま先のケガが早期敗退につながった。冒頭の通りかつてキャリアハイで3位を記録したランキングも現在はトップ30圏外となっている。
ファンデザンツフープ戦後のメディア対応で悩める27歳は苦しい現状をこう嘆く。
「改善すべき点がたくさんあり、自分のテニスを完全に作り直す必要があるとも思っている。そのためにはハードな練習と時間が必要だ。特にサービスには満足していない。相手にここまで主導権を渡すような状況を作ってはいけないと思う」
一方で今回の敗戦からポジティブな材料も見出せた。「唯一の良い点は、身体に痛みを感じていないことだ」としつつ、「今はテニスをしていて幸せを感じる。問題なく競技に戻れたことで、自分の目標や期待に対してのビジョンがより明確になった」と強調。そして最後には改めて前向きな言葉をこう残している。
「僕は自分自身の人生が大好きだし、コートで勝利のために全てを尽くすことにも強い情熱を感じている。最高のレベルに戻るために必要なことは何でもしたい。はっきりしているのは、健康が何よりも大切だということ。今は心身共に良い状態にあるし、正しい方向に進んでいるとも感じる。今後も身体の不安にとらわれることなく、ツアーを楽しみたい」
文●中村光佑
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