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【テニスルール虎の巻】相手選手のケイレンによって思うように試合が進行しない場合、どのような対応をとるべきか<SMASH>

スマッシュ編集部

2026.02.21

ケイレンを起こすと思うように動けなくなるが、それにより試合がスムーズに進行できない場合は、どうすべきか。 (C)Getty Images

ケイレンを起こすと思うように動けなくなるが、それにより試合がスムーズに進行できない場合は、どうすべきか。 (C)Getty Images

 多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す『セルフジャッジ』でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単だ」と思うかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。

 そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこでテニス四大大会の出場経験を持つ元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。

 今回は「相手選手のケイレンによる試合の遅れ」についてです。

 対戦相手の足がケイレンを起こしているようで、試合がスムーズに進行しません。心配して声を掛けると相手は「大丈夫です」と言います。こんな時はどうすればいいのでしょうか?

   ◆    ◆    ◆

 相手がケイレンによって足を痛そうにしていたら、心配して声を掛けたくなります。ですが、ケイレンなどの痛みによって思うように動けず、ポイント間の時間が長くなりゲームの進行が遅れるようなら、ロービングアンパイア(セルフジャッジの試合会場を巡回している審判またはレフェリー)や大会関係者など、オフィシャルな立場にいる第三者に状況を伝え、どうすべきかの判断を仰ぐのもよいかと思います。

 なぜなら、こちらから「大丈夫ですか」と声掛けしたら、相手が「大丈夫です」と答えた場合、どうにもならないからです。
 
 そう考えるとやはり第三者から様子を見てもらうのが一番いいでしょう。もちろんちゃんとした試合(公式戦など)であれば、ポイント終了後、25秒以内でプレーを開始しない場合は、コードバイオレーション(ゲームの遅延)が科されます。

 また、これとは別のパターンとして「具合が悪そうなのに無理をしてプレーを続けている」というケースもあります。試合に慣れていない初心者だったりすると、途中で試合を止めることに気が引けて、そのまま無理をして状態を悪化させてしまうケースもあります。

 熱中症などの場合は、具合が悪そうだけど意識が朦朧として自分からそのことを申告しない(できない)、というケースもあります。ゆえに「相手の様子がおかしいな」と感じた場合でも、第三者に状況を見に来てもらい判断してもらうのが良いかと思います。

解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進
出をはじめ、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF公認審判員、JTA公認審判員も務める。日本テニス協会理事。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2025年5月号より抜粋・再編集

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