現在行なわれている男女共催のテニスツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(3月4日~15日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000・WTA1000)の女子シングルスでベスト4進出を決めた元世界ランキング3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/現9位)が、準々決勝勝利後の記者会見で特定の大会における男女の賞金格差の是正を訴えた。
周知の通り2007年からは全ての四大大会で男女の賞金総額が同額となっており、最近では男女共同開催のツアー大会でも同様の流れが広がりつつある。海外メディア『UBITENNIS』などによると、今回の「BNPパリバ・オープン」も男女シングルスの優勝賞金は同額で、今年は115万1380ドル(約1億8300万円)が授与されるとのことだ。
しかしスビトリーナいわく、幾つかのツアー大会では依然として女子選手の賞金額が男子の同等大会と比べて少ないという。WTA(女子テニス協会)とATP(男子プロテニス協会)は、それぞれ別の組織によって運営されている上に財務構造も異なるが、それを踏まえてもまだ差は大きいと、現在までに通算で約2790万ドル(約44億3600万円)の賞金を獲得しているスビトリーナは指摘する。
「四大大会の賞金は男女同額だけど、WTA250や500、1000の大会では男子の同カテゴリー大会と比べて、まだ大きな差があると感じる。すでに男女同額の賞金を実現している大会もあるから、そういう大会がもっと増えてほしい」
一例を挙げると、昨年6月の「HSBC選手権」(イギリス・ロンドン/芝コート/ATP500・WTA500)における賞金総額は男子が287万ドル(約4億5600万円)だったのに対し、女子はそのおよそ半分以下の141万5,000ドル(約2億2500万円)だった。また同年7月の「ムバダラ・シティDC・オープン」(アメリカ・ワシントンDC/ハード/ATP500・WTA500)も男子が239万ドル(約3億8000万円)、女子が128万ドル(約2億300万円)と差は歴然だった。
こうした現状を受け、WTAは男女の賞金格差是正に向けた取り組みを進めている。2027年までに男女共催のWTA1000および500大会で賞金の同額化を実現し、単独開催の同カテゴリー大会についても33年までの実現を目標に掲げている。
この方針については、WTAのCEO(最高経営責任者)を務めるポーティア・アーチャー氏も「私たちは女性を後押しするための取り組みを引き続き推進しており、今後も選手たちが平等な機会や報酬を得られるようにしていくつもりです」と意欲的な姿勢を示していた。
テニス界における男女格差是正の取り組みはまだ課題も多い。今後もその動向が注目される。
文●中村光佑
【動画】スビトリーナがシフィオンテクを破り4強入りを決めた「BNPパリバ・オープン」準々決勝ハイライト
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周知の通り2007年からは全ての四大大会で男女の賞金総額が同額となっており、最近では男女共同開催のツアー大会でも同様の流れが広がりつつある。海外メディア『UBITENNIS』などによると、今回の「BNPパリバ・オープン」も男女シングルスの優勝賞金は同額で、今年は115万1380ドル(約1億8300万円)が授与されるとのことだ。
しかしスビトリーナいわく、幾つかのツアー大会では依然として女子選手の賞金額が男子の同等大会と比べて少ないという。WTA(女子テニス協会)とATP(男子プロテニス協会)は、それぞれ別の組織によって運営されている上に財務構造も異なるが、それを踏まえてもまだ差は大きいと、現在までに通算で約2790万ドル(約44億3600万円)の賞金を獲得しているスビトリーナは指摘する。
「四大大会の賞金は男女同額だけど、WTA250や500、1000の大会では男子の同カテゴリー大会と比べて、まだ大きな差があると感じる。すでに男女同額の賞金を実現している大会もあるから、そういう大会がもっと増えてほしい」
一例を挙げると、昨年6月の「HSBC選手権」(イギリス・ロンドン/芝コート/ATP500・WTA500)における賞金総額は男子が287万ドル(約4億5600万円)だったのに対し、女子はそのおよそ半分以下の141万5,000ドル(約2億2500万円)だった。また同年7月の「ムバダラ・シティDC・オープン」(アメリカ・ワシントンDC/ハード/ATP500・WTA500)も男子が239万ドル(約3億8000万円)、女子が128万ドル(約2億300万円)と差は歴然だった。
こうした現状を受け、WTAは男女の賞金格差是正に向けた取り組みを進めている。2027年までに男女共催のWTA1000および500大会で賞金の同額化を実現し、単独開催の同カテゴリー大会についても33年までの実現を目標に掲げている。
この方針については、WTAのCEO(最高経営責任者)を務めるポーティア・アーチャー氏も「私たちは女性を後押しするための取り組みを引き続き推進しており、今後も選手たちが平等な機会や報酬を得られるようにしていくつもりです」と意欲的な姿勢を示していた。
テニス界における男女格差是正の取り組みはまだ課題も多い。今後もその動向が注目される。
文●中村光佑
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