女子テニス現世界ランキング4位のココ・ガウフ(アメリカ)を、2023年7月から24年9月の約1年2カ月にわたって指導した名将ブラッド・ギルバート氏(アメリカ/現64歳)が、米テニス専門チャンネル『Tennis Channel』が運営するポッドキャスト『The Big T Podcast』に出演。その中で男子選手のコーチとして活動することへの意欲を示した。
元プロテニス選手のギルバート氏は、1980年代後半から90年代前半にかけて活躍し、ATPツアーでシングルス20勝、ダブルス3勝をマーク。引退後はコーチ業に従事し、アンドレ・アガシ、アンディ・ロディック(共にアメリカ)、アンディ・マリー(イギリス)の元世界王者3人に加え、ガウフも長期的に指導した。四大大会ではアガシ6勝、ロディック1勝、ガウフ1勝の計8度の優勝に導き、マリーに関しては、06年7月から07年11月の指導期間中に、世界ランキングを36位から当時自己最高の8位まで押し上げた。
また12年にはサム・クエリー(アメリカ/元11位)をサポートしたこともあったが、こちらは短期間で契約を終了。ギルバート氏が男子選手をコーチングしたのはこれが最後だ。それから約14年の時を経て、同氏は再び男子のトッププレーヤーを指導してみたいと野望を明かす。
ギルバート氏は番組で共演したマリーの元コーチであるマーク・ペッチェイ氏(イギリス/55歳)から、24歳のジャック・ドレイパー(イギリス/現26位)と19歳の新鋭ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/同39位)では、どちらがカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)とヤニック・シナー(イタリア/同2位)のツートップに対抗できるか? との質問を受けた。
これに対してギルバート氏は「両者ともその可能性を秘めている」と回答。ただ2人のうちではフォンセカを指導してみたいと述べ、今月開催された「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)4回戦でシナーに敗れるも善戦した19歳のポテンシャルを称賛した。
「フォンセカには本当に期待している。シナーとの試合を見ただけでも、その能力の高さがわかる。もし私がカルロスやヤニック以外の選手を指導するとしたら、トップ選手と戦う力があるフォンセカを選ぶだろう。ジャックはよりプレーが多彩で動きも良いが、試合がより面白くなるには、もっと若い選手であの2人に対抗できるプレーヤーが必要になる」
その上でギルバート氏はシナー戦での敗戦を踏まえ、フォンセカが改善すべき点についても言及した。
「彼は少しでもプレーにバリエーションを出す意欲を持つべきだ。今の彼は相手がシナーであろうと世界100位の選手であろうと、力で押し切るスタイルを貫いている。だがそれだと一定のテンポで打ち続けることになり、逆に相手にリズムを与えてしまいかねない。
例えば世界75位の選手と対戦する場合は、必ずしも力で押し切る必要はない。バリエーションを付ける意欲さえあれば、彼は大きく成長するだろう」
生涯グランドスラム(全四大大会制覇)を達成したアガシ氏に「史上最高のコーチ」と言わしめたギルバート氏が期待の19歳を指導する日は来るのか。今後の動向に注目したい。
文●中村光佑
【動画】フォンセカVSシナーの「BNPパリバ・オープン」4回戦ハイライト
【関連記事】「彼は素晴らしい才能の持ち主」フォンセカとの初対決を制したシナーが語る、新星の凄さ<SMASH>
【関連記事】世界6位のガウフとギルバートが師弟関係解消。「素晴らしい活躍ができた」「あなたの将来は明るい」と互いに感謝<SMASH>
元プロテニス選手のギルバート氏は、1980年代後半から90年代前半にかけて活躍し、ATPツアーでシングルス20勝、ダブルス3勝をマーク。引退後はコーチ業に従事し、アンドレ・アガシ、アンディ・ロディック(共にアメリカ)、アンディ・マリー(イギリス)の元世界王者3人に加え、ガウフも長期的に指導した。四大大会ではアガシ6勝、ロディック1勝、ガウフ1勝の計8度の優勝に導き、マリーに関しては、06年7月から07年11月の指導期間中に、世界ランキングを36位から当時自己最高の8位まで押し上げた。
また12年にはサム・クエリー(アメリカ/元11位)をサポートしたこともあったが、こちらは短期間で契約を終了。ギルバート氏が男子選手をコーチングしたのはこれが最後だ。それから約14年の時を経て、同氏は再び男子のトッププレーヤーを指導してみたいと野望を明かす。
ギルバート氏は番組で共演したマリーの元コーチであるマーク・ペッチェイ氏(イギリス/55歳)から、24歳のジャック・ドレイパー(イギリス/現26位)と19歳の新鋭ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/同39位)では、どちらがカルロス・アルカラス(スペイン/同1位)とヤニック・シナー(イタリア/同2位)のツートップに対抗できるか? との質問を受けた。
これに対してギルバート氏は「両者ともその可能性を秘めている」と回答。ただ2人のうちではフォンセカを指導してみたいと述べ、今月開催された「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)4回戦でシナーに敗れるも善戦した19歳のポテンシャルを称賛した。
「フォンセカには本当に期待している。シナーとの試合を見ただけでも、その能力の高さがわかる。もし私がカルロスやヤニック以外の選手を指導するとしたら、トップ選手と戦う力があるフォンセカを選ぶだろう。ジャックはよりプレーが多彩で動きも良いが、試合がより面白くなるには、もっと若い選手であの2人に対抗できるプレーヤーが必要になる」
その上でギルバート氏はシナー戦での敗戦を踏まえ、フォンセカが改善すべき点についても言及した。
「彼は少しでもプレーにバリエーションを出す意欲を持つべきだ。今の彼は相手がシナーであろうと世界100位の選手であろうと、力で押し切るスタイルを貫いている。だがそれだと一定のテンポで打ち続けることになり、逆に相手にリズムを与えてしまいかねない。
例えば世界75位の選手と対戦する場合は、必ずしも力で押し切る必要はない。バリエーションを付ける意欲さえあれば、彼は大きく成長するだろう」
生涯グランドスラム(全四大大会制覇)を達成したアガシ氏に「史上最高のコーチ」と言わしめたギルバート氏が期待の19歳を指導する日は来るのか。今後の動向に注目したい。
文●中村光佑
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