2023年に世界ランキングで自己最高10位を記録し、キャリア初のトップ10入りを達成した男子テニスのフランシス・ティアフォー(アメリカ/28歳/現18位)にとって、昨シーズンは苦しい1年となった。「全米男子クレーコート選手権」(ATP250)で準優勝、四大大会「全仏オープン」と「シティ・オープン」(ATP500)でベスト8と最低限の結果は残したものの、それ以外の大会では早期敗退が目立った。
そしてケガや成績不振、チーム体制の見直しを理由に10月の「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000)をもってシーズンを早期終了。デイビッド・ウィット氏とジョルディ・アルコナダ氏とのコーチ契約を解消し、直後にノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現4位)やマーディー・フィッシュ(アメリカ/元7位)らを指導した経験を持つトッド・マーティン氏(アメリカ/元4位)と、スポーツ科学の分野で多くのアスリートをサポートしてきた旧知のマーク・コヴァックス氏(オーストラリア)を新たに招聘した。
新体制で迎えた今季、ティアフォーは早くも復調の兆しを見せつつある。2月の「デルレイビーチ・オープン」(ATP250)で8強入りし、続く「メキシコ・オープン」(ATP500)では準優勝。3月の「BNPパリバ・オープン」では4回戦進出、「マイアミ・オープン」(いずれもATP1000)でも準々決勝進出と北米マスターズ2大会でも結果を残し、ここまでは22試合を戦い15勝7敗と勝ち越し。シーズン開始時に30位台だったランキングも現在は18位まで回復させている。
その裏にはチーム改革だけではなく、日々の生活そのものから見直す徹底した“再起へのリセット”があった。ティアフォー本人がテニス系ポッドキャスト『The Changeover Podcast』で詳細を語っている。
昨季の不振を受け、28歳は「これまでのやり方では足りない」「何かを変えなければいけない」と思い立った。そこでまず着手したのが食生活の改善と禁酒。さらにトレーニング面でも意識改革に取り組んだという。
「オーストラリア遠征の期間を含めると、トータルで約4カ月半は酒を口にしていない。チートミール(ご褒美食)も一切やめたんだ」
こうした取り組みの結果、「身体はより引き締まり、今はコンディションも以前とは全く違うように感じる」と肉体改造に成功。それが試合結果にもつながっている。
快調にシーズンをスタートしたティアフォー。今後のさらなる飛躍が期待される。
文●中村光佑
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こうした取り組みの結果、「身体はより引き締まり、今はコンディションも以前とは全く違うように感じる」と肉体改造に成功。それが試合結果にもつながっている。
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