男子テニスツアー下部大会「エリザベス・ムーア・サラソタ・オープン」(4月6日~12日/アメリカ・サラソタ/クレーコート/CH75)は大会4日目の現地9日にシングルス2回戦が行なわれ、メインコート第4試合に元世界ランキング4位の錦織圭(現491位)が登場。第1シードのウー・イービン(中国/現115位)と対戦したが、3-6、6-3、1-6で敗れ、ベスト8進出はならなかった。
36歳の錦織が同大会に出場するのは今回が16年ぶり2度目で、初出場となった2010年には優勝を飾っている。今大会には本戦ワイルドカード(主催者推薦)で参戦しており、現地7日の1回戦では元78位のニコラス・キッカー(アルゼンチン/現339位)に6-3、6-2で快勝し、初戦突破を果たしていた。
2回戦の相手は23年の「ダラス・オープン」(アメリカ/室内ハード/当時ATP250)で中国人男子選手として初のツアー優勝を達成し、同年5月に世界ランキングでキャリアハイの54位を記録した26歳のウー。両者は18年の「ロレックス上海マスターズ」(中国/ハード/ATP1000)2回戦で1度だけ対戦しており、この時は錦織が3-6、6-0、6-3のフルセットで勝利していた。
実に約7年半ぶりの顔合わせとなった今回は強風吹き荒れる難しいコンディションの中、錦織が度重なるフォアハンドのミスで第4ゲームをブレークされるも直後の第5ゲームですぐにブレークバック。しかし第8ゲームでは錦織が再びミスからブレークを許し、34分で第1セットを落とした。
それでも第2セットに入ると錦織の安定感が向上。序盤の第2ゲームで先にブレークを奪うと、第6ゲームでもウーのダブルフォールトに乗じてブレークを獲得し5-1とリードを広げる。次のゲームで1つブレークを返されるも、2度目のサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームはキープし、1セットオールに持ち込んだ。
しかし勝負のファイナルセットでは錦織の持ち味である勝負強さが影を潜めた。ストローク戦でウーの力強いショットに押される場面が目立ち、0-5と一方的な展開に。何とか1ゲームはキープしたものの流れを変えるには至らず、1時間50分で力尽きた。
この試合、錦織は計14本のウイナーを奪った一方で、アンフォーストエラー(自滅的ミス)はそのおよそ3倍にあたる41本を記録し、計5度のブレークを献上。ファイナルセットでは得意のバックハンドでもミスが重なり、全体的に精彩を欠いた印象だった。
現時点で錦織は、来週開催される「タラハシー・テニス・チャレンジャー」(4月13日~19日/アメリカ・タラハシー/クレー/CH75)と翌週の「サバンナ・チャレンジャー」(4月20日~26日/アメリカ・サバンナ/クレー/CH75)の下部大会2大会にエントリーしており、いずれも予選からの出場が見込まれている。その間に錦織本人から今後の進退について何らかの発表が行なわれる可能性がある。
文●中村光佑
【動画】錦織がフルセットの末に敗れた「サラソタ・オープン」2回戦ハイライト
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36歳の錦織が同大会に出場するのは今回が16年ぶり2度目で、初出場となった2010年には優勝を飾っている。今大会には本戦ワイルドカード(主催者推薦)で参戦しており、現地7日の1回戦では元78位のニコラス・キッカー(アルゼンチン/現339位)に6-3、6-2で快勝し、初戦突破を果たしていた。
2回戦の相手は23年の「ダラス・オープン」(アメリカ/室内ハード/当時ATP250)で中国人男子選手として初のツアー優勝を達成し、同年5月に世界ランキングでキャリアハイの54位を記録した26歳のウー。両者は18年の「ロレックス上海マスターズ」(中国/ハード/ATP1000)2回戦で1度だけ対戦しており、この時は錦織が3-6、6-0、6-3のフルセットで勝利していた。
実に約7年半ぶりの顔合わせとなった今回は強風吹き荒れる難しいコンディションの中、錦織が度重なるフォアハンドのミスで第4ゲームをブレークされるも直後の第5ゲームですぐにブレークバック。しかし第8ゲームでは錦織が再びミスからブレークを許し、34分で第1セットを落とした。
それでも第2セットに入ると錦織の安定感が向上。序盤の第2ゲームで先にブレークを奪うと、第6ゲームでもウーのダブルフォールトに乗じてブレークを獲得し5-1とリードを広げる。次のゲームで1つブレークを返されるも、2度目のサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームはキープし、1セットオールに持ち込んだ。
しかし勝負のファイナルセットでは錦織の持ち味である勝負強さが影を潜めた。ストローク戦でウーの力強いショットに押される場面が目立ち、0-5と一方的な展開に。何とか1ゲームはキープしたものの流れを変えるには至らず、1時間50分で力尽きた。
この試合、錦織は計14本のウイナーを奪った一方で、アンフォーストエラー(自滅的ミス)はそのおよそ3倍にあたる41本を記録し、計5度のブレークを献上。ファイナルセットでは得意のバックハンドでもミスが重なり、全体的に精彩を欠いた印象だった。
現時点で錦織は、来週開催される「タラハシー・テニス・チャレンジャー」(4月13日~19日/アメリカ・タラハシー/クレー/CH75)と翌週の「サバンナ・チャレンジャー」(4月20日~26日/アメリカ・サバンナ/クレー/CH75)の下部大会2大会にエントリーしており、いずれも予選からの出場が見込まれている。その間に錦織本人から今後の進退について何らかの発表が行なわれる可能性がある。
文●中村光佑
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