専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

俊才フォンセカがさいなまれる期待と重圧…「みんな一夜にして次のフェデラーになると思っている」<SMASH>

中村光佑

2026.05.07

急激に台頭したがゆえに周囲から過度の期待を受けるフォンセカ。重圧との向き合い方を学びつつあるという。(C)Getty Images

急激に台頭したがゆえに周囲から過度の期待を受けるフォンセカ。重圧との向き合い方を学びつつあるという。(C)Getty Images

 昨年2月に開催された「IEB+アルゼンチン・オープン」(クレーコート/ATP250)で当時18歳にしてツアー初優勝を達成し、10月末の「スイス室内バーゼル」(室内ハードコート)ではブラジル勢初のATP500優勝を飾るなど一気にブレークを果たした男子テニス世界ランキング29位のジョアオ・フォンセカ(ブラジル/現19歳)。しかし今季はここまで18試合を戦って10勝8敗と苦戦しており、トップ30こそ維持しているものの期待されたような結果は残せていない。

 とはいえまだ10代の若者が、国全体の期待を一身に背負うことは、決して容易なことではない。開催中の男子ツアー大会「イタリア国際」(5月6~17日/イタリア・ローマ/クレー/ATP1000)に第27シードで出場するフォンセカは、初戦(2回戦)に先駆けて開かれた記者会見で、自身に向けられてきた「過剰な期待」や周囲から貼られた「レッテル」によって“心の揺らぎ”が生じ、迷いを抱えていたことを率直に明かした。

「正直、最初は自分に対する熱狂ぶりが異常で、まるで別世界に放り込まれたような感覚さえあった。それだけ周囲からのプレッシャーや期待を感じていたし、みんなが『自分は一夜にして次のロジャー・フェデラー(スイス/元1位)になる』と思っているようにも感じていた。でも現実はそう甘くない。自分なりにその全てを理解しようとしていたけど、とても難しかった」
 
 予定していた大学進学を取りやめ、2024年3月にプロ転向したフォンセカにとっては、若くして競争の激しいツアーで重ねる一つひとつの経験が“貴重な学び”となっている。その中で最近は、期待やプレッシャーとの向き合い方を少しずつ理解しつつあると語った。

「選手は人々に何かを返さなければいけないわけではないし、誰かのためにプレーしているわけでもない。今はもう、『自分自身のためにプレーしている』ということを理解できている」

 フォンセカは先月の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)と「BMWオープン」(ATP500)で2大会連続の8強入り。その後に出場した「マドリード・オープン」(ATP1000)では3回戦で同じ19歳のラファエル・ホダル(スペイン/現34位)にフルセットで敗れてベスト16進出を逃したが、今季のクレーコートシーズンはここまでまずまずの成績を残している。昨年に続く2度目の出場となるローマではどんなプレーを見せてくれるか、注目だ。

文●中村光佑

【連続写真】ためをしっかり作って強打したフォンセカのフォアハンド「30コマの超分解写真」

【関連記事】スペインの新星ホダル、フォンセカとの“19歳対決”を制しマドリードOP16強入り!「非常にタフだったけど満足している」<SMASH>

【関連記事】早期敗退が続く19歳フォンセカにテニス界の重鎮アガシが金言「周囲の期待と自分の集中すべきことの間に境界線を引け」<SMASH>
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    5月9日(土)発売

    定価:980円 (税込)
  • world_soccer_digest

    5月7日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    4月21日(火)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    4月24日(金)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    4月10日(金)発売

    定価:1200円 (税込)