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世界王者シナーVS全盛期のビッグ3なら? 元世界4位ヘンマンが見解!「クレーではラファ、芝ではロジャーを選ぶ」<SMASH>

スマッシュ編集部

2026.06.01

全仏OPで思わぬ敗退を喫したシナー(左)について、ヘンマン氏(右)は全盛期のナダルとフェデラーを引き合いに出し、現時点での実力を比較した。(C)Getty Images

 開催中のテニス四大大会「全仏オープン」でホアン・マヌエル・セルンドロ(アルゼンチン/世界ランキング56位)に逆転負けを喫したヤニック・シナー(イタリア/同1位)について、元世界4位のティム・ヘンマン氏が興味深い見解を示した。

 24歳のシナーは昨年11月のパリ大会から先日のローマ大会までマスターズ1000を史上初の6大会連続で制覇。同一シーズンにおけるクレーコートでマスターズ1000の3大会を全て制したのは、2010年のラファエル・ナダル(スペイン)以来の快挙だった。今大会も生涯グランドスラム(全四大大会制覇)へ向けて視界は開けているように見えたが、2回戦で2セットアップし第3セットで5-1とリードしながら体調不良で失速。まさかの敗退となった。

 そうした中、ヘンマン氏は男子テニス界を牽引するシナーとカルロス・アルカラス(スペイン/世界2位)を高く評価しながらも、全盛期のナダルやロジャー・フェデラー(スイス)にはまだ及ばないとの考えを明かしている。

「クレーコートで全盛期のラファとヤニックが対戦するなら? 私はラファを選びます。芝コートでのロジャーも同じです。現時点では、ヤニックよりも全盛期のロジャーを選びます」

 クレーコートでは、全仏14度優勝という前人未到の実績を残したナダルが基準になるという。シナーが今春のクレーシーズンで圧倒的な強さを見せていたにもかかわらず、ヘンマン氏は「クレーの王者」に軍配を上げた。
 
 一方、芝コートにおける比較では、昨年のウインブルドンを例に挙げた。シナーは当時世界21位だったベテランのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と4回戦で対戦。2セットを連取され、第3セット途中に相手が深刻な右胸の負傷で棄権するまで、大苦戦を強いられていた。

「昨夏の芝コートで、ディミトロフがヤニックに何をしたかを思い返すだけで十分です。少しの変化やバックハンドのスライスを交え、ネットでポイントを終わらせようとしていました」

 ヘンマン氏は、そうした多彩なプレーをフェデラーがさらに高いレベルで備えていたと指摘。そして最後にこう締めくくった。

「ヤニックとカルロスは驚くべき存在で、見ていて素晴らしいですが、ビッグ3と比較して早とちりするつもりはありません」

 全仏での思わぬ早期敗退により、3月から続いていたシナーのマッチ連勝記録も30でストップした。それでも本人はセルンドロを称え、「何が悪かったのかを整理したい」と早くも次戦へ視線を向けている。現在の男子テニス界を牽引する存在であることに疑いはないが、ヘンマン氏が示したように、ナダルやフェデラーらが築いた基準はなお極めて高いようだ。

構成●スマッシュ編集部

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