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海外テニス

「以前よりも人と話すようになった」自己表現から広がった“新たな世界”に大坂なおみが充実感<SMASH>

中村光佑

2026.07.27

DCオープンの記者会見で自身の価値観や今大会への意気込みを語った大坂。四大大会で話題を集めた特注ウェアによる自己表現や、交流の広がりについても明かした。(C)Getty Images

DCオープンの記者会見で自身の価値観や今大会への意気込みを語った大坂。四大大会で話題を集めた特注ウェアによる自己表現や、交流の広がりについても明かした。(C)Getty Images

 女子テニス元世界ランキング1位で、四大大会シングルス4勝を誇る大坂なおみ(28歳/現13位)が、第3シードで出場するツアー公式戦「ムバダラDCオープン」(7月27日~8月2日/アメリカ・ワシントンDC/ハードコート/WTA500)の大会前記者会見に出席。自身の価値観やファッションへの思い、先の四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)を終えた所感などを語った。

 20歳で出場した2018年の「BNPパリバ・オープン」(ハード/WTA1000)でツアー初優勝を飾った大坂は、「これ以上人生が劇的になることはないと思った」と当時を回想。その理由について、「ずっと働きづめだった母が、あの優勝のおかげで仕事を辞めることができた。あの時が自分にとって人生の頂点だと思っていた」と振り返った。

 しかし、その後の四大大会での活躍や近年のオフコートでの様々な活動などを経て、自身を取り巻く環境は予想以上に変化。それでも「私はあまり有名になりたいとは思っていないし、現状には満足している」と語り、「そもそも自分を有名人だと思ったことは一度もない。だから今でも以前と同じように行動している」と強調した。

 ただ、そうした思いとは対照的に、最近の大坂はプレーだけでなくファッションでも大きな注目を集めている。今季の四大大会では「全豪オープン」でクラゲ、「全仏オープン」でゴールドを基調とした華やかなデザイン、「ウインブルドン」では着物をモチーフとした特注ウェアを着用し、各大会で話題をかっさらった。
 
 そうした自己表現をきっかけに、「以前よりも人と話すようになり、これまで会ったことのない人たちと交流する機会も増えた」と説明。「自分が関わるとは想像もしなかった世界へ踏み出そうとしている感じがする」と、新たな分野に触れることの充実感をにじませた。

 大坂にとって今大会は自己最高成績となるベスト8進出を果たしたウインブルドン以来の実戦となる。大会後の数日間は「私が自分にとても厳しい性格だからか、本当にがっかりしていた」と打ち明け、「もちろんベスト8は喜ぶべき結果だけど、自分としては何かを成し遂げられると思っていた」と悔しさを吐露した。

 それでも「人生は前へ進んでいく。ハードコートは私が最も良い結果を残してきたサーフェスだから、とにかく前向きな気持ちで、自分らしいプレーをするだけ」と力を込めた大坂。今大会は上位4シードのため1回戦が免除され、初戦となる2回戦でケイティ・ボールター(イギリス/現69位)とアシュリン・クルーガー(アメリカ/同67位)の勝者と対戦する予定だ。

文●中村光佑

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