まさかの急展開だ。間もなく本戦が開幕するテニス四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)は26日に大会公式サイトを通じ、今季限りでの現役引退を表明している元世界ランキング3位の41歳スタン・ワウリンカ(スイス/現125位)に、男子シングルス本戦のワイルドカード(主催者推薦/WC)を付与したと発表した。
当初ワウリンカは、計8枠ある本戦WCの選考から漏れ、予選にもエントリーしていなかったため、現役最後の全米には出場できないことが決まっていた。ところが、本戦WCを得ていた地元アメリカの26歳パトリック・キプソン(現115位)が負傷を理由に欠場を表明。その空いた枠がワウリンカに与えられることとなり、事態は土壇場で一転した。
ワウリンカにとって全米は、自身のキャリアを語る上で欠かせない思い出の舞台だ。16年には決勝で当時世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)を6-7(1)、6-4、7-5、6-3で破り、四大大会3勝目を達成。これまで同大会では5度ベスト8以上に進出し、本戦通算46勝16敗(勝率74%)という好成績を残している。
既報の通りワウリンカは7月に全米の本戦WCを申請したことを明かし、「最後にもう1度、あの大会でプレーできることを願っている」と思いを口にしていた。しかし大会側は、男子シングルス最後の本戦WCをキプソンに付与。これによりワウリンカの出場への道は閉ざされ、この決定を巡ってはファンから批判の声が相次いでいた。
そしてワウリンカ自身、25日に公式インスタグラムとⅩを更新。投稿ではWCを得られなかったことへの不満ではなく、ニューヨークへの深い感謝を綴っていた。
「ありがとう、ニューヨーク。ありがとう、全米オープン。そして長年にわたって僕を応援し、後押しし、信じ、こうした全ての感情を僕と分かち合ってくれた一人ひとりのファン、本当にありがとう。いつまでも感謝しています。ニューヨークよ、永遠に」
この投稿からわずか1日。キプソンの欠場を受けて本戦WCを手にしたワウリンカは、「2026年の全米オープンのワイルドカードを獲得することができ、本当に興奮しています。再びニューヨークのファンの前でプレーできることを楽しみにしています」と喜びを語っている。
急転直下で実現した現役最後の全米出場。戴冠からちょうど10年、数々の名勝負を演じてきた思い出のニューヨークで、稀代の名手がどんな“ラストダンス”を見せてくれるのか、注目だ。
文●中村光佑
【画像】ワウリンカへのワイルドカード授与を伝える全米オープンの公式SNS
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当初ワウリンカは、計8枠ある本戦WCの選考から漏れ、予選にもエントリーしていなかったため、現役最後の全米には出場できないことが決まっていた。ところが、本戦WCを得ていた地元アメリカの26歳パトリック・キプソン(現115位)が負傷を理由に欠場を表明。その空いた枠がワウリンカに与えられることとなり、事態は土壇場で一転した。
ワウリンカにとって全米は、自身のキャリアを語る上で欠かせない思い出の舞台だ。16年には決勝で当時世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)を6-7(1)、6-4、7-5、6-3で破り、四大大会3勝目を達成。これまで同大会では5度ベスト8以上に進出し、本戦通算46勝16敗(勝率74%)という好成績を残している。
既報の通りワウリンカは7月に全米の本戦WCを申請したことを明かし、「最後にもう1度、あの大会でプレーできることを願っている」と思いを口にしていた。しかし大会側は、男子シングルス最後の本戦WCをキプソンに付与。これによりワウリンカの出場への道は閉ざされ、この決定を巡ってはファンから批判の声が相次いでいた。
そしてワウリンカ自身、25日に公式インスタグラムとⅩを更新。投稿ではWCを得られなかったことへの不満ではなく、ニューヨークへの深い感謝を綴っていた。
「ありがとう、ニューヨーク。ありがとう、全米オープン。そして長年にわたって僕を応援し、後押しし、信じ、こうした全ての感情を僕と分かち合ってくれた一人ひとりのファン、本当にありがとう。いつまでも感謝しています。ニューヨークよ、永遠に」
この投稿からわずか1日。キプソンの欠場を受けて本戦WCを手にしたワウリンカは、「2026年の全米オープンのワイルドカードを獲得することができ、本当に興奮しています。再びニューヨークのファンの前でプレーできることを楽しみにしています」と喜びを語っている。
急転直下で実現した現役最後の全米出場。戴冠からちょうど10年、数々の名勝負を演じてきた思い出のニューヨークで、稀代の名手がどんな“ラストダンス”を見せてくれるのか、注目だ。
文●中村光佑
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