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海外テニス

「あなたに求めるのはほんの少しの配慮だけ」下位選手支援否定のティームに真っ向から反対する、アルジェリア人女子選手に世界中から称賛の声【テニス】

誉田優

2020.05.13

ティームのほか、世界ランク8位のマテオ・ベレッティーニも、下位選手への支援について異論を唱えている。(C)GettyImages

ティームのほか、世界ランク8位のマテオ・ベレッティーニも、下位選手への支援について異論を唱えている。(C)GettyImages

 新型コロナウイルスの影響で、スポーツ界の多くがシーズンを中断している。毎大会の成績ごとに得られる賞金が変わってくる、個人スポーツであるテニスにおいては、スポンサーのついていない選手は大会に出られなければ収入がない。

 大きな大会で好成績を上げ、一度に莫大な賞金を手にした選手や、長い期間に安定した成績を収めてきた選手でなければ、無収入となる現状が難しい状況であることは言うまでもない。そんな選手たちのために、ノバク・ジョコビッチをはじめとするビッグ3が金銭的支援を提案したことに、世界3位のドミニク・ティームが苦言を呈したのは記憶に新しい。

 ティームは、スポーツを最優先に考えていない下位ランクの選手たちは、飢えて倒れるほどに困っているわけではない、明日を生きるのも難しいほどに苦しんでいる人々に支援した方が良い、と主張した。
 
 このティームの主張に対し、困難に直面している下位選手のひとりであるアルジェリアのイネス・イブーが、自身のInstagramへ反論動画を投稿し、世界中で話題となっている。

「親愛なるドミニクへ」と、ティームへの呼びかけから始まったこの動画は、9分を超える。現在21歳で世界ランク620位のイブーは、キャリア通算での獲得賞金は27,825ドル(約298万円)。誰しも生まれる場所を選ぶことはできないが、北アフリカ出身の女子選手がトップスポーツ選手として成功するのは難しいと伝えた。

 アルジェリアでは、プロトーナメントが開催されない。「両親にプレゼントを買えるだけの余裕を得られる日を心待ちにしている」と語るが、自身の戦う姿を見せることすら難しいのだ。プロの大会に出場するには国境を越えなければならず、常に最安の航空券を探し、一人きりで孤独な旅をしているという。
 
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「競技自体が生き残れない」テニス界の未来を見据えたイブーの訴えに称賛が集まる

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