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海外テニス

「グランドスラムとは呼べない」女子元世界7位のバルトリが、不参加続出の全米オープンをバッサリ

Hustle

2020.08.19

2013年の引退後も、レポーターやコメンテーターとして活動しているバルトリ。(C)Getty Images

2013年の引退後も、レポーターやコメンテーターとして活動しているバルトリ。(C)Getty Images

 女子テニス元世界ランク7位のマリオン・バルトリ氏が、海外テニスサイト『テニスメジャー』のウェブ番組に出演し、新型コロナウイルスの影響で、トップ選手の出場辞退が続出している全米オープンについて「グランドスラムとは言えない」と、大会の価値に疑問を唱えた。

 8月31日から開幕する全米オープンだが、男子では昨年の優勝者で世界2位のラファエル・ナダルをはじめ、同9位のガエル・モンフィス、17位のスタン・ワウリンカらが出場を辞退。女子では世界1位のアシュリー・バーティー、同2位のシモナ・ハレップなど、トップ10選手のうち6選手が不参加を表明している(8月18日時点)。

 特に女子については、出場選手のランキングだけを見て考えれば、マスターズ1000クラス(グランドスラムの1つ下のカテゴリー)にも及ばない選手層になってしまいそうだが、これらのことから今回の全米オープンは「グランドスラムとしての価値が薄い」との声も上がっていた。
 
 2013年のウインブルドンチャンピオンであるバルトリ氏も同じように考えているようだ。「こんな状態で開催される全米オープンで優勝したとしても、優勝者はきっと本当の意味での優勝とは感じられないと思う。トップ選手32人のうち、20人も来ていなかったなんて状況では、グランドスラムで優勝したとは言えないわ」と語っている。

「チャンピオンには違いないし、様々な困難を乗り越えての優勝だというのはわかる」と、未来の優勝者の苦労を認めつつも、多くのトップ選手が参加しない全米オープンについて「グランドスラムとは言えない」とバッサリ切り捨てた。加えて、番組に同席した元ウインブルドンジュニアチャンピオンのノア・ルービンも「優勝者の名前の横に注釈が必要になるかもね」と、バルトリの意見に同調していた。

 不参加を表明しているナダルは、先日メディアに対して「全米オープンの価値が薄れることはない」と話していたが、今回のバルトリのような考えを持つ人も多いだろう。トップ選手が少ないことは残念だが、例年のように、白熱した試合が繰り広げられることを期待したい。そして、万全なウイルス感染対策がなされ、大会が無事に終わることを願うばかりだ。

文●Hustle

【PHOTO】グランドスラムってこんな感じ!本誌未公開、大会スナップ写真をお届け!2019年版

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