海外テニス

ナダルが全仏オープン前哨戦でまさかのストレート負け「全然ダメだった」【男子テニス】

スマッシュ編集部

2020.09.20

過去9度優勝と相性のいいローマ国際だが、この日のナダルは精細を欠き準々決勝敗退となった。(C)GettyImages

  現在開催中のATPマスターズ1000大会「イタリア国際」(イタリア/ローマ)準々決勝で、世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)が、同15位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)にストレートで敗れる波乱が起こった。

 クレーコートで圧倒的な勝率を誇る「赤土の王様」ナダルは、ローマのクレーでも通算9勝を誇り、今年は3連覇もかかっている優勝候補筆頭だ。ツアー中断明け初の大会であるが、初戦から2試合はともに危なげない内容で勝っており、この日の相手シュワルツマンとの対戦成績も9勝0敗とあり、試合前は「ナダル優位」と思われていた。

 だが、コート上では予想と違った展開となる。序盤からファーストサービスが安定せず、セカンドサービスからのポイント獲得率も44%と低迷した。さらに得意とるすベースラインからの打ち合いでも、アンフォーストエラー数が相手の倍近くなるなど精細を欠く内容に。第1セットを2-6で落とすと、第2セットは意地の粘りを見せるものの5-7と逃げ切られ、ストレートでの敗退が決まった。
 
 試合後ナダルは敗戦について「今は言い訳を探す時ではなく、自分のプレーが不十分だったことを受け入れる時だ。今夜の僕は全然ダメだった。あんなにサービスを落としていたら勝ち目はない。彼(シュワルツマン)は素晴らしい試合をしたと思うけど、僕はしなかったということ。こういうことが起これば、負けるしかないんだ」と振り返った。

 まさかの敗戦によりローマを後にしたナダルは、来週から始まるヨーロピアン・オープン(ドイツ/ハンブルグ)には出場せず。「どうすればいいかはわかっている」と語るナダルは、1週間の調整を経て9月27日に開幕する今年最後のグランドスラム大会である全仏オープン(フランス/パリ/クレーコート)に出場し、大会3連覇とともに通算13勝目を狙う。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】クレーコートの絶対的覇者ラファエル・ナダルの雄姿
NEXT
PAGE
【動画】ナダルがまさかの敗退。シュワルツマン戦ハイライト映像