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海外テニス

ジョコビッチが失格後初の大会となるマスターズで最多36回目の優勝を飾る【海外テニス】

中村光佑

2020.09.22

今季5つ目のタイトルを獲得したジョコビッチ。(C)Getty Images

今季5つ目のタイトルを獲得したジョコビッチ。(C)Getty Images

 男子テニスの「イタリア国際」(ATP1000/イタリア/ローマ)は現地21日に決勝が行なわれ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、第8シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を7-5、6-3のストレートで下し、マスターズ36回目の優勝を達成した。これによりラファエル・ナダル(スペイン)を抜いて、マスターズ優勝回数で単独1位となった

 決勝戦は序盤から激しい打ち合いとなったが、ミスの少ないシュワルツマンが優勢に進めていく。ラリー戦はシュワルツマンが制す場面が多く、ジョコビッチから2ブレークを奪い3-0とリードした。

 それでも第4ゲームでジョコビッチがすかさず1ブレークを返すと、徐々に勢いに乗り、第6ゲームでもブレークを奪い返した。その後はお互いにキープが続いたが、第12ゲームではシュワルツマンにダブルフォールトやミスが目立ち、ジョコビッチが第1セットを先取する。

 第2セットでもジョコビッチは第1ゲームでブレークを奪われたが、続くゲームで早くもブレークバック。シュワルツマンも粘りを見せるが、精度の高いショットを連発するジョコビッチが、ストレートで勝利を手にした。
 
 試合後のセレモニーで優勝したジョコビッチは、「トーナメント関係者たちへ、(コロナ感染拡大の中)開催してくれてありがとう。シュワルツマンのチームにもおめでとうと言いたい」と、大会への感謝とシュワルツマンへの祝福のコメント。自身のチームには、「いい時も悪い時も支えてくれてすごく感謝している。大変な時期ではあるけど、まだまだエキサイティングな状況は続いていくと思う」と語った。

 まさかの全米失格から優勝を飾ったジョコビッチ。「この1週間、決して調子は良くなかったけれど、必要な場面でベストなプレーを出せた」と、王者の風格を見せた。一方のシュワルツマンも敗れはしたものの、快進撃を見せ、準々決勝ではナダルから金星を挙げた。27日から開催の全仏オープンへ向け、両者ともに弾みをつける結果となったことは間違いないだろう。

文●中村光佑

【PHOTO】テニス史上に残る名プレーヤー!ノバク・ジョコビッチの厳選ショットをお届け!
 
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