11月15日からイギリス・ロンドンで開催されている、男子テニスの最終戦「Nitto ATPファイナルズ」。上位８名が参戦できるこの大会に、今年初めて出場を果たしたのが、ディエゴ・シュワルツマン（アルゼンチン）だ。

　ATP公式サイトでは、初出場の彼に本人のロッカールームでインタビューを行なった動画を公開している。どこに行く時も持っていく物はあるかとの問いには、１つではなく「３つある」とのこと。その３つとは？

「１つ目は、祖母からのプレゼント。彼女はすでに亡くなっているので、自分にとってはとても大事な物なんだ」と言いながら、小さい入れ物から大切そうに取り出したのは、緑の丸い石。「パワーストーン。いつも持ち歩いている」

　2つ目は「ボカジュニアーズのシャツ」。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのラ・ボカ地区を本拠地にする、サッカークラブのシャツだ。「これはFILA（※シュワルツマンが契約しているウェアブランド）ではないから、見せられない」と、シャツの端っこだけをバッグからのぞかせた。
  「３つ目はキャップ。これは兄弟からのプレゼント。すごく前にもらったから、いつだったかは覚えていないなあ。でも、１度僕に幸運を運んでくれたから、それからテニスの大会には持って行っているんだ」

　３つのラッキーチャームのうち、２つが家族からのプレゼントというところに、シュワルツマンの性格が垣間見られる。

　初出場となったATPファイナルズについては、「ここで楽しもうと思っているけど、もちろん楽しむためだけではなく、やる気だよ。コーチもトレーナーも一緒に来てくれているから、ここでも毎日ハードワークしている」と、闘志を燃やしている。

　シュワルツマンは「TOKYO1970」グループで、現在ジョコビッチに敗れて０勝１敗。次は現地18日にアレクサンダー・ズベレフと対戦する。３つのラッキーチャームの力を得て、まずは１勝を目指す。

構成●スマッシュ編集部

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