７回目のF１王者に輝いたルイス・ハミルトン（メルセデスAMG・ペトロナス・F１）は、バーレーンGPを直前に控え、つかの間の休息を満喫しているようだ。父、アンソニーさんとテニスを楽しむ様子を自身のSNSに投稿した。

「父と僕はテニスが上手じゃない。でももっと良くなろうとしています。いつもはスライスを使って僕が父を打ち負かす。だけど今日、父はそのやり方を学び、僕を倒しました！ みんなに“どうやってお祝いするの？”とたずねられるけど、家族と過ごすことが僕にとってお祝いなんだ」と綴られた動画には、上半身裸のルイスとアンソニーさんがネットを挟んで対峙。息子のサービスから始まったポイントは、スライスの応酬が展開され、ルイスも軽快なフットワークを見せるが、最後は父のバックハンドスライスが見事ドロップショット気味に決まった。

　この投稿には、女子テニスの元世界ランキング１位、マリア・シャラポワさんが絵文字で反応。大坂なおみからは「あなたもトレーニングを始めないと！ お父さんにあんな風にやられちゃダメ」。セレナ・ウィリアムズから「笑いすぎて死んじゃう!!!!! ハハハハハ」。男子のファビオ・フォニーニからも「あなたの仲間になる準備はできている!!!」と現役の男女トップ選手から声が集まり、女子テニス界のレジェンド、“キング夫人”ことビリー・ジーン・キングさんも「何かを始めなければなりません。練習を続けてください！」と激励のコメントを寄せた。
  　また、脳性麻痺の症状を持ちながらもBTCC（イギリスツーリングカー選手権）に参戦する実弟のニコラスからも「yes!」と書き込まれている。

　今回の投稿に『#familyiseverything（家族が全て）』『#dad（父）』とハッシュタグをつけているように、史上最多勝ドライバーの家族への思いは強い。少し前に「僕たちは何もないところから始めた。父はレースを続けるために4つの仕事をし、僕はソファで寝た。僕たちは、手の届かない何かを成し遂げること、F１ドライバーになることを夢見ていた」と投稿していたように、一時期、不仲になったものの、カート時代からサポートしてくれ、F１参戦からしばらくマネージャーを務めてくれた父に対する気持ちは、中でも特別なのかもしれない。

　多くのテニスのスターたちから激励を受けて、また親子対決をしてくれる日を楽しみに待ちたい。

文●甘利隆
著者プロフィール／東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter：ama_super

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