元世界1位のアンディ・マリー(イギリス)が、新型コロナウイルス感染予防のワクチン接種の義務をプレーヤーに課すことに賛同していると、公式テニスメディア「UBITENNIS」が報じている。
新型コロナ感染拡大はテニス界にも大きな影響を与え、3月から8月の中旬までツアーの停止を余儀なくされた。先の全仏オープンに象徴されるように、今年度は様々な大会が延期や中止、または無観客開催に追い込まれ、全米オープンも初の無観客開催となった。
このような背景からマリーは「(ワクチン接種は)義務化されるべきだと思う。もちろん臨床実験が行なわれた上で安全が確認されることが条件ではあるが、スポーツ界のためにも、選手たちにはワクチン接種を積極的にしてほしいと考えている」と語っている。
だがワクチン接種に関しては、懐疑的な意見を表明しているプレーヤーもすでに存在する。一例を挙げると、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は接種することで「健康上の懸念がある」とし、義務化については反対の意向を示している。
これに対してマリーは「難しい問題だと思う。ただ彼(ジョコビッチ)は『義務化には乗り気ではない』と言っているだけで、出場するために必要なことだとわかれば接種をすると言っている記事も読んだ」と話しており、実際のところジョコビッチもワクチンの導入自体には賛成であることを明らかにしている。
そうした状況を踏まえ、マリーは「結局はATPとITF(国際テニス連盟)がどのような見解を示すのかを見守る必要があると思う」と自身の考えを明かした上で、「一刻も早くツアーが以前のように戻るのであれば、選手たちはワクチン接種に協力的になってくれると思う。それ(ワクチン接種)は現段階でのベストなシナリオなのではないかと感じる」と自信をのぞかせている。
現状、ワクチン開発はファイザー社やアストラゼネカ社などを筆頭に徐々に発展を遂げているが、依然として安全性に関しては疑いの余地もある。まずは開発の動向を見守ることが最優先事項となるだろう。
文●中村光佑
【写真】新型コロナ以前の観客と笑顔があふれていた2019年グランドスラム大会会場の様子
新型コロナ感染拡大はテニス界にも大きな影響を与え、3月から8月の中旬までツアーの停止を余儀なくされた。先の全仏オープンに象徴されるように、今年度は様々な大会が延期や中止、または無観客開催に追い込まれ、全米オープンも初の無観客開催となった。
このような背景からマリーは「(ワクチン接種は)義務化されるべきだと思う。もちろん臨床実験が行なわれた上で安全が確認されることが条件ではあるが、スポーツ界のためにも、選手たちにはワクチン接種を積極的にしてほしいと考えている」と語っている。
だがワクチン接種に関しては、懐疑的な意見を表明しているプレーヤーもすでに存在する。一例を挙げると、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は接種することで「健康上の懸念がある」とし、義務化については反対の意向を示している。
これに対してマリーは「難しい問題だと思う。ただ彼(ジョコビッチ)は『義務化には乗り気ではない』と言っているだけで、出場するために必要なことだとわかれば接種をすると言っている記事も読んだ」と話しており、実際のところジョコビッチもワクチンの導入自体には賛成であることを明らかにしている。
そうした状況を踏まえ、マリーは「結局はATPとITF(国際テニス連盟)がどのような見解を示すのかを見守る必要があると思う」と自身の考えを明かした上で、「一刻も早くツアーが以前のように戻るのであれば、選手たちはワクチン接種に協力的になってくれると思う。それ(ワクチン接種)は現段階でのベストなシナリオなのではないかと感じる」と自信をのぞかせている。
現状、ワクチン開発はファイザー社やアストラゼネカ社などを筆頭に徐々に発展を遂げているが、依然として安全性に関しては疑いの余地もある。まずは開発の動向を見守ることが最優先事項となるだろう。
文●中村光佑
【写真】新型コロナ以前の観客と笑顔があふれていた2019年グランドスラム大会会場の様子