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<2020ベストヒット!>「僕の特権だった」錦織圭が引退のシャラポワを称える。フロリダで練習していた2人は共通点も多かった

スマッシュ編集部

2020.12.10

2015年にはカリフォルニアのエキジビションマッチにて共にテニスを楽しんだシャラポワ(左)と錦織(右)。(C)Getty Images

 2020年のスポーツ界における名場面を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は2月末に現役引退を発表した女子テニスのマリア・シャラポワと日本男子のエース錦織圭について。19年間の現役生活に幕を閉じた"ロシアの妖精"へ送った惜別のメッセージ、そしてふたりの意外な共通点とは?

記事初掲載:2020年2月27日

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 2月26日、マリア・シャラポワが引退を表明した。1月には2大会に出場しており、シーズン序盤でのこの宣言に、テニスファンのみならず選手からもメッセージが届いている。
 
 日本の錦織圭(日清食品)もその一人で、ツイッターを通じて、彼女のキャリアを称えた。

「すごいチャンピオン! ブラデントンにて彼女の近くで共に成長できたのは僕の特権だった。5つのグランドスラム、36のトーナメントタイトル、645の勝利。本当にすごい!」と、IMGが投稿した写真を引用し、コメントした。
 
 錦織とシャラポワは、フロリダ・ブラデントンのIMGアカデミーを拠点としており、名コーチ、ニック・ボロテリーの寵愛を受けた。シャラポワのトレーナーを務めた中村豊氏は、錦織のジュニア時代のフィジカルトレーニングを担当していたという共通点もある。
 
 また、2015年に兵庫県・神戸市で開催されたエキジビションマッチ『コカ・コーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ』ではジャパン・ウォリアーズの一員として共に戦い、時にはシャラポワのエキジビションに錦織が登場するなど、仲の良い友人として、テニスプレーヤーとして交流を深め、切磋琢磨し合った仲だ。

 海を渡り、お互いトッププロを目指して戦ってきただけに、その厳しさも知るところだろう。錦織の惜別メッセージに、シャラポワの第2の人生が素晴らしくあることを願いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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