海外テニス

フェデラーが全豪オープン2月開催決定で「しっかり準備する上で適している」と出場へ意欲

中村光佑

2020.12.21

現在ドバイで調整中のフェデラーの右ヒザが、2月開催となった全豪までに完治することを願うばかりだ。(C)Getty Images

 テニス系海外メディア「UBITENNIS」によると、2021年の「全豪オープン(オーストラリア/メルボルン)」について、男子テニス世界5位のロジャー・フェデラー(スイス)が出場の意向を示しているという。

 フェデラーは今年の全豪オープン準決勝敗退以降、右ヒザのケガのため、大会には出場していなかった。6月には2度目の手術を施したものの、予想より回復が長引いていることにより、複数の海外メディアが「年初の復帰は難しいのではないか」と報じていた。

 これに伴い、「10月の時点で100%の状態になっていることを期待していたが、まだそのレベルにない。おそらく時間との戦いになるし、ギリギリの判断になる」と自身でも語っていたフェデラー。だが全豪オープンのトーナメントディレクターを務めるクレイグ・タイリー氏は「もちろんエントリーリストに変更はあるかもしれないが、フェデラーを含め全てのトップ選手がオーストラリアに来ると聞いている」と話している。
 
 また、タイリー氏によると、例年通りフェデラーはドバイでプレシーズンを過ごしているという。「現在彼は通常のトレーニングをしていて、しっかりと準備をするという意味では、2月8日の開催の方が適していると言っていた」と、すでにフェデラーと直接コンタクトを取ったことを明かした。

 一方でタイリー氏は、「今後2~3週間のトレーニングで手術後の右ヒザがどのような状態になるのかにかかっている」とコメントを残している。

 なお、来年度の全豪オープンは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、当初の予定から3週間遅れの2月8日から開催されることが決定している。コンディションは気になるところだが、多くのテニスファンはフェデラーが無事に出場できることを祈っている。

文●中村光佑

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