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海外テニス

「利己的で恩知らずと誤解されている」全豪オープンに待遇改善を求めたジョコビッチが自身への批判に弁解

スマッシュ編集部

2021.01.21

ジョコビッチ自身はメルボルンではなく、数名のトップ選手のみが招かれたアデレードで隔離期間を過ごしている。(C)Getty Images

ジョコビッチ自身はメルボルンではなく、数名のトップ選手のみが招かれたアデレードで隔離期間を過ごしている。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、オーストラリアで隔離生活を送る選手たちへの待遇を改善するよう全豪オープン主催者側に求めたことを巡って、自身に批判が寄せられている件について「誤解されている」とコメントした。

 海外メディア『FOX SPORTS』によると、ジョコビッチはSNSで長文のメモを公開。今回の自身の提案が「利己的で無理難題で恩知らずなものだと誤解されている」として、「これは真実とはかけ離れたものだ」と主張している。

 現在メルボルンでは、少なくとも72人の選手が完全隔離に入っており、14日間まったく練習ができないという難しい状況に置かれている。また、通常隔離で1日5時間の練習ができる選手たちも、その練習スケジュールが大幅に狂ったり、ホテルで満足な食事がとれていないなどで不満の声が上がっていた。
 
 ジョコビッチの提案はこれらの選手を救うためのものだったが、「私は純粋に選手仲間のことを気にかけているし、今の世界がどのような状況なのか、そしてどうすればより良い方向に行くのかを十分に理解している」として、決して利己的なものではなかったとしている。

 また、今回の提案の動機については「私は、自分が世界の序列の中で小さく、取るに足らない存在だった時に、あらゆるサポートや助言がどれほど重要だったのかを知っている」としつつ、「だからこそ傍観者になることはできなかった。自分の特権的な立場を利用して、可能な限りの奉仕をしたかった」と説明した。

 さらに、多くの海外メディアでジョコビッチが無理な“要求”をしているという扱いの報道が上がっていたが、これについては「あくまで提案だった」として、「メディアでは今回のことがエスカレートしていて、(自分を含む)テニス選手たちが恩知らずで自分勝手だという印象を持たせるものだった」と綴っている。

構成●スマッシュ編集部

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