2月2日から開幕する男子テニスの国別対抗戦『ATPカップ(オーストラリア/メルボルン)』。第2回大会を迎える今年は新型コロナウイルスの影響を受け、昨年の24カ国から12カ国へ規模縮小となった。昨年優勝のセルビアに加え、スペイン、ロシアといった強豪国が集まる今大会の出場選手について紹介していこう。
【PHOTO】錦織、伊達も!日本人トッププロたちの"懐かしジュニア時代"の秘蔵写真をお届け!
大会では3カ国ずつ4グループに分かれた総当たり戦の後、それぞれの組でトップに立った4カ国が準決勝で対戦。シングルス2試合、ダブルス1試合の順番で計3試合を行ない、先に2勝した方が勝利となる。日本からは錦織圭、西岡良仁、マクラクラン勉、松井俊英の4選手が出場し、ドロー抽選の結果、ロシア、アルゼンチンと同じグループDに入った。
昨年の全仏オープン以来5カ月ぶりの実戦に望む錦織圭の気になる今季の初戦相手は、世界ランク4位のダニール・メドベージェフ(ロシア)だ。ふたりは過去4度の対戦があり、結果は2勝2敗のイーブン。初対戦時と現在最後のツアータイトルとなっている2019年『ブリスベン国際』決勝では勝利しているが、直近の19年『バルセロナ・オープン』準決勝と、18年『楽天ジャパンオープン』決勝では黒星を喫しており、今回も苦しい戦いが予想される。
これまでと異なる点を挙げるとすれば、19年後半からメドベージェフが大きな飛躍を遂げていることだ。同年のシンシナティでジョコビッチ、ゴファンを破ってマスターズ初優勝を飾ると、全米オープンでは初めてグランドスラム決勝に進出。上海マスターズでは1セットも落とすことなく2連覇を達成した。昨年もパリマスターズ、ATPファイナルズとビッグタイトルをものにしており、ビッグ4に代わる次世代プレーヤーとして世代交代を狙えるポジションに来ている24歳である。
プレースタイルとしては198センチの長身を生かしたビッグサーブに加え、粘り強いフラット系ストロークが持ち味のベースライナー。錦織も楽天オープンでの敗退時に、メドベージェフの強みは"戦術"としたうえで「彼はとても賢くプレーをする。それほど大きな武器を持っていないが、他の選手のプレーをよく見ていて、あらゆる相手とのプレーをうまくコントロールしている」と評価している。
また、グループリーグで錦織は世界9位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と、シングルス2に出場する西岡は同8位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、同44位のギド・ペラ(アルゼンチン)と対戦。いずれも勢いのある強豪国との対戦となったが、8日開幕の全豪オープンに向けて良い弾みをつけられるか。日本勢の活躍に注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部
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大会では3カ国ずつ4グループに分かれた総当たり戦の後、それぞれの組でトップに立った4カ国が準決勝で対戦。シングルス2試合、ダブルス1試合の順番で計3試合を行ない、先に2勝した方が勝利となる。日本からは錦織圭、西岡良仁、マクラクラン勉、松井俊英の4選手が出場し、ドロー抽選の結果、ロシア、アルゼンチンと同じグループDに入った。
昨年の全仏オープン以来5カ月ぶりの実戦に望む錦織圭の気になる今季の初戦相手は、世界ランク4位のダニール・メドベージェフ(ロシア)だ。ふたりは過去4度の対戦があり、結果は2勝2敗のイーブン。初対戦時と現在最後のツアータイトルとなっている2019年『ブリスベン国際』決勝では勝利しているが、直近の19年『バルセロナ・オープン』準決勝と、18年『楽天ジャパンオープン』決勝では黒星を喫しており、今回も苦しい戦いが予想される。
これまでと異なる点を挙げるとすれば、19年後半からメドベージェフが大きな飛躍を遂げていることだ。同年のシンシナティでジョコビッチ、ゴファンを破ってマスターズ初優勝を飾ると、全米オープンでは初めてグランドスラム決勝に進出。上海マスターズでは1セットも落とすことなく2連覇を達成した。昨年もパリマスターズ、ATPファイナルズとビッグタイトルをものにしており、ビッグ4に代わる次世代プレーヤーとして世代交代を狙えるポジションに来ている24歳である。
プレースタイルとしては198センチの長身を生かしたビッグサーブに加え、粘り強いフラット系ストロークが持ち味のベースライナー。錦織も楽天オープンでの敗退時に、メドベージェフの強みは"戦術"としたうえで「彼はとても賢くプレーをする。それほど大きな武器を持っていないが、他の選手のプレーをよく見ていて、あらゆる相手とのプレーをうまくコントロールしている」と評価している。
また、グループリーグで錦織は世界9位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と、シングルス2に出場する西岡は同8位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、同44位のギド・ペラ(アルゼンチン)と対戦。いずれも勢いのある強豪国との対戦となったが、8日開幕の全豪オープンに向けて良い弾みをつけられるか。日本勢の活躍に注目が集まる。
構成●THE DIGEST編集部