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海外テニス

「ツアーを恋しく思うよ」男子テニス最強の双子・ブライアンブラザーズが、引退後の生活について明かす<SMASH>

Hustle

2021.02.18

昨年の全豪OPでのマイク(右)とボブ(左)。中央はボブの娘のミカエラちゃん。(C)Getty Images

昨年の全豪OPでのマイク(右)とボブ(左)。中央はボブの娘のミカエラちゃん。(C)Getty Images

 テニス界伝説の双子、ボブ・ブライアンとマイク・ブライアンが現役を引退したのは昨年8月。ペアとしてのグランドスラム優勝回数(16回)、ATPツアー優勝回数(119回)は共に史上最多記録。さらに世界ランキング1位在位の最長記録など、数々の偉大な功績を残した2人だが、引退から半年が経過した今、何を思うのか。彼らにATP公式サイトがインタビューを実施した。

「今は引退後の生活を楽しんでいるよ」と語るのは兄のマイクだ。「僕たちには家族がいて、子どもたちと一緒にいる時間が多い。彼らを良い人間に育てるためにエネルギーを注ぐことが、どれほど大切なことなのかは理解しているよ」と明かした。

 マイクには昨年4月に生まれたばかりの息子が1人、弟のボブには息子2人と娘1人の計3人の子どもがいる。引退する前から、彼らにとって家族という存在はとても重要なものだった。兄弟が最後に優勝した昨年のデルレイビーチ・オープンで、互いの家族がそろって記念撮影していた姿は記憶に新しい。
 
 ただし、そんな中でもやはりツアーでの生活を恋しく思うことがあるようだ。マイクは自分たちを根っからの“競技者”だと語り、「アドレナリンが出るようなことが大好きなんだ。調子が良い時も悪い時も、勝った時も負けた時も。毎週のように他のチームとの順位を知ることもできる」、「これは僕たちが長い間やってきた生活だ。とても快適でシンプルな人生だよ」とした。

 さらにボブも、「(ツアーでは)素晴らしい23年間を過ごした。自分たちのゲームを向上させること、何かに向かって打ち込むこと、そしてそれをマイクと一緒にやること。目標を持って目覚めていた日々を恋しく思うよ」と、トップアスリートとしての生活をしのぶ。

 テニスファンによるダブルスペアの人気投票で、14年連続トップに輝くほどの絶大な人気を誇ったブライアンブラザーズ。42歳とは言え、まだまだ戦える状態での引退を惜しむ声は多いが、2人はラケットを手離す覚悟ができていた。

「楽しかったけど、そろそろ身を引く時が来たんだ」というボブ。一方でマイクも「ボブには僕がいて、僕にはボブがいる。(今後は)他のことを楽しんでみようと思うよ。きっと何とかなるさ」と語る。双子ならではの、美しいコンビネーションプレーがもう見られないと思うと、ファンとしては非常に悲しいものだが、彼らの次の人生が素晴らしいものになるように願いたい。

文●Hustle
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