海外テニス

「ケイの方が強いから…」錦織圭に勝利した“ダブルス巧者”エルベールが明かした「文句なし」のゲームプランとは?

THE DIGEST編集部

2021.03.10

強力なサーブとボレーで錦織のテニスを封じ込めたエルベール。(C)Getty Images

 現地時間3月9日に男子テニスツアー「オープン13」(フランス・マルセイユ/インドアハード/ATP250)のシングルス1回戦が行なわれ、世界ランク40位の錦織圭は同93位のピエール‐ユーグ・エルベール(フランス)と対戦。1-6、4-6のストレート負けを喫した。

【動画】錦織が1回戦でまさかの完敗。エルベール戦のハイライト(3:40~)

 過去の対戦で2勝1敗と勝ち越していた錦織だが、この日は3ゲームを連取される苦しい滑り出しとなる。対するエルベールはサーブ&ボレー、リターンダッシュと序盤からネットプレーを多用。同胞ニコラ・マユとのペアで生涯グランドスラムを達成している"ダブルス巧者"らしいテニスを随所に披露し、最後はこの日11本目のサービスエースで試合を締めくくった。

 勝利後、エルベールはATPツアーの公式サイトで「ベースラインではケイの方が強いと知っていたし、スタートからアグレッシブにいく必要があるとわかっていた」とストローク戦に強い錦織に対するゲームプランを明かした。
 
 さらにサービスゲームではファーストサービスを入れた30本中25本のポイントを獲得し、一度も錦織にブレークポイントを握らせなかったエルベールは「今日は最初から最後までゲームプランを貫けたから何も文句はない。勝利にとても満足しているよ。前に出続けて、彼にプレーをさせた」と勝因を振り返っている。

 今月1日に行なわれた「ABN AMRO ワールドテニス」では、1年8か月ぶりの公式戦8強入りをしていた錦織。3月14日からは「ドバイ選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/ATP500)に出場予定で、その後はマスターズを連戦し、全仏オープン、ウィンブルドン、東京五輪とメジャー大会が続くが、完全復活を果たせるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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