海外テニス

錦織圭、飛躍のカギを握る新コーチとの関係性について「いつも僕を助けてくれている」と全幅の信頼〈SMASH〉

中村光佑

2021.04.09

ミルニー(右)は錦織がIMGアカデミー留学当初に練習をしたトップ選手であり、練習態度や私生活面を含めたロールモデル的な存在でもあった。(C)Getty Images

 男子テニスの錦織圭が自身のコーチを務めるマックス・ミルニーとの関係性について語ったことをテニス系海外メディアの「tennishead」が報じている。

 2019年10月に9年間苦楽を共にしたダンテ・ボッティーニとのコーチ契約を解消した錦織。その直後にミルニーをフルタイムのコーチとしてチームに迎え入れ、現在は出場する全試合でサポートを受けている。

 日々の練習では現役時代にミルニーが得意としていたサービスやネットプレーの強化に取り組んでおり、更なる飛躍を遂げることに意気込んでいる。

 錦織は「マックスのことは、僕が初めてIMGアカデミーに行った14歳ごろから知っているけど、とても規律正しい人」とミルニーの人柄を表現した上で、「ジュニア時代に何度か彼と一緒に練習することができて、それはとてもいい経験になった」と振り返る。

 さらに、「僕たちはお互いにしっかりとコミュニケーションが取れている。マックスは僕のプレースタイルをよく理解してくれていると思うし、いつも僕を助けてくれている」とコメント。どうやらミルニーとは良好な関係を築けているようだ。
 
 今年2月に行なわれたATPカップ(国別対抗戦)で右肩のケガからツアー復帰を果たした錦織だったが、以降はなかなか勝ちに恵まれない状況が続いていた。それでも3月のロッテルダムとドバイの2大会ではベスト8入りを果たし、徐々に調子を取り戻している。

 錦織自身も「この数週間でトップ20の選手を何度も破ってきた。100%の自信はまだないかもしれないけど、このレベルでプレーができている自分を誇りに思う必要がある」と語っており、一定の手応えをつかんでいるという。

 なお、錦織はエントリーしていたモンテカルロ・オープン(4月11日~18日/モナコ・モンテカルロ/クレー/ATP1000)の欠場を発表。次戦はバルセロナ・オープン(4月19日~25日/スペイン・バルセロナ/クレー/ATP500)への参戦を予定している。まずはしっかりと調整をして、欧州クレーコートシリーズで活躍する姿を見せてもらいたい。

文●中村光佑

【PHOTO】錦織圭、2021年シーズンの戦いぶりを厳選写真で特集!