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「言うことすべてに賛同はできない」ジョコビッチが父スルジャン氏の過激発言に言及<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.04.16

ジョコビッチ(右)に関する過激な発言が度々話題となるスルジャン氏(左)。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「モンテカルロ・オープン」(4月11日~18日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000/クレー)のシングルス2回戦で、ヤニック・シナー(イタリア)をストレートで下した第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、試合後の記者会見で、度々メディアに取り沙汰される父親のスルジャン・ジョコビッチ氏の発言について言及した。

 ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)と並んで、男子テニス界のビッグ3の一角であるジョコビッチ。ここ数年は、他の2人と比較しても圧倒的と言える強さを見せつけているが、ファンからの人気という面においては長らく2人の後塵を期してきた。

 また、メディアの報道もジョコビッチに対して批判的な論調のものが目立ち、不遇とも思える扱いを受けてきたのだが、これに我慢ならなかったのが、彼を手塩にかけて育て上げた父親のスルジャン氏だ。
 
 自身の息子を「まぎれもなく世界一の選手」で「神が遣わした存在」と称えるスルジャン氏は、度々メディアのインタビューに応じ、ジョコビッチに批判的な意見を激しくこき下ろし、過去にはフェデラーが嫉妬心からジョコビッチを「攻撃していた」というような主張をしたこともあった。

 スルジャン氏のこういった発言は常に話題を呼び、過激な主張がむしろジョコビッチの足を引っ張っているとも言われてきたが、ジョコビッチ自身は父親ついて「とても、とても情熱的な人で、私を守り、私を愛してくれています。父が何をしていようと私は父を支持します」と理解を示した。

 また、「私たちは皆、他人が不快に思うようなことを言ったり、やったりしてしまう。私はそれを理解しています」としたが、それと同時に「彼の言うことすべてに賛同はできません」とも語り、スルジャン氏の発言すべてがジョコビッチ家の総意ではないことに理解を求めている。

構成●スマッシュ編集部

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