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【女子国別対抗戦】内藤祐希と村松千裕で臨んだ日本はウクライナに初日2連敗で早くも崖っぷちに<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.04.17

第2試合を戦ったコスチュク(左)と内藤祐希(右)。若手対決はコスチュクが制し、日本は後がなくなった。写真:日本テニス協会

 女子テニスの国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ by BNPパリバ」(旧フェドカップ)プレーオフ、日本対ウクライナ戦は4月16日、ウクライナのチョルノモルスク(屋外クレーコート)で開幕。初日はシングルス2試合が行なわれ、日本はNo.2の村松千裕、No.1の内藤祐希が連敗し、早くも後がなくなった。

 現時点でのベストメンバーを揃えたウクライナに対し、日本は大坂なおみら上位選手を欠き、メンバー4人全員が初代表という布陣。第1試合は世界ランク223位の村松が相手のエース、エリーナ・スビトリーナ(5位)に挑み、食い下がりはしたが及ばなかった。

 第1セットの第2、第6ゲームでサービスダウンした村松は、いずれも次のゲームでブレークバックする粘りを見せる。しかし第8ゲームでチャンスボールのミスからブレークを許し、3-6で第1セットを失うと、第2セットはスビトリーナのペースに。村松は2つのサービスダウンを喫し、相手のサービスでは4本のブレークポイントを握るもモノにできない歯がゆい展開で、2-6と突き放された。

「第1セットは思ったよりラリーはしっかりできて、チャンスも作れた。第2セットは焦ってミスが出てしまったのが悔しい」と村松。しかし格上に対し「内容的には相手にならなかったということはない」と収穫もあった様子だ。
 
 第2試合は20歳の新エース内藤(172位)が、18歳の新鋭マルタ・コスチュク(84位)と対戦。第1セットはブレーク合戦となり3-3までは競り合ったが、そこから一気に加速したコスチュクに3-6で突き放される。第2セットはロングゲームを取れそうで取れない嫌な流れとなり、1-0から5ゲーム連取されてしまった内藤。最後に2ゲーム返したが、3-6で力尽きた。

「自分のプレーはできたが、大事なポイントを取り切れなかった。あと1本が取れていれば勝ち負けが逆になっていたと思う試合」と悔しがった内藤。「(団体戦は)1本で流れが変わる」と教訓を胸に刻んでいた。

 日本の土橋登志久監督は「タフな戦いだった。2人ともチャンスをもう少しでつかめるところまでいったが、そこから流れを呼び込めなった」と総括。プレーオフは5試合制で、3勝した方が来年のファイナル予選に進み、敗者は地域ゾーンのグループ1部に回る。追い込まれた日本だが「あと1日、3試合あるので一つひとつ勝負していきたい」と気を取り直していた。

■4月17日(土)スケジュール:現地時間11時00分(日本時間17時00分)~
第3試合 内藤祐希 vs E・スビトリーナ
第4試合 村松千裕 vs M・コスチュク
第5試合 秋田史帆/佐藤久真莉 vs L・キチェノク/N・キチェノク
※2日目は試合数、試合形式を変更して行なう場合あり

構成●スマッシュ編集部

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