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錦織圭がバルセロナOP1回戦突破。世界50位との2時間39分のロングマッチ制する<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.04.20

序盤から攻撃的なプレーを貫いた錦織。(C)Getty Images

 男子テニスツアー「バルセロナ・オープン」(4月19日~25日/スペイン:バルセロナ/クレーコート/ATP500)の1回戦に登場した世界ランク39位の錦織圭は、同50位のギド・ペラ(アルゼンチン)に4-6、7-6(4)、6-2のフルセットで勝利した。

 3月中旬のマイアミ・オープン以来、約1カ月ぶりの公式戦となった錦織は、この試合が今季のクレーコート初戦。当初出場を予定していたモンテカルロ・マスターズをスキップし、しばらくクレーコートでの戦いに向けて調整を続けていた。

 試合は序盤から互いに隙のないプレーでキープが続くが、錦織サービスの第5ゲームで強烈なストロークウィナーを連発するペラにブレークポイントを握られる。ひるまず攻撃的な姿勢を見せる錦織がピンチを4本凌いだが、最後はフォアをネットにかけてしまいブレーク先行を許した。

 その後もアグレッシブなプレーで攻める錦織が、第10ゲームで初めてのブレークチャンスをつかんだが、ペラの鉄壁の守りを崩しきることはできず、第1セットを落としてしまった。
 
 第2セットは第5ゲームでフォアのミスショットからブレークピンチを迎えると、続くポイントは相手ボールのイレギュラーバウンドをきっかけに失点。不運な形でブレークされてしまう。

 それでも第8ゲームで、錦織がこの日7本目のブレークチャンスをようやくものにしてイーブンに戻す。その後のタイブレークでは、互いにミニブレークを奪い合う形となるも、6-4で迎えたセットポイントを粘りのプレーでもぎ取り、第2セットを獲得した。

 最終セットでは、立ち上がりからリズムを乱すペラの隙をついて、錦織が早々に2ブレークアップ。錦織へとペースが傾き始めたことにイラ立ちを募らせたペラは、ラケットを地面に叩きつけてしまった。

 そして迎えた5ー2のサービング・フォー・ザ・マッチ。ここも手堅いプレーで優位を譲らない錦織がしっかり取り切り、2時間39分のロングマッチを制した。

 勝利した錦織は、次戦で第13シードのクリスチャン・ガリン(チリ)と対戦する。錦織とガリンは、今大会と同じクレーコートで行なわれた昨年のハンブルグ・オープンで1度対戦しているが、この時はまだケガから復帰したばかりだった錦織がストレートで敗れている。

構成●スマッシュ編集部

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