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国内テニス

【伊達公子】全仏オープンでの大坂なおみの期待度は?優勝候補に名前は挙げられない<SMASH>

伊達公子

2021.05.28

クレーとハードは大きく違うと言う伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

クレーとハードは大きく違うと言う伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 クレーコートの全仏オープン(5月30日から開幕)で、大坂なおみ選手の活躍は期待し過ぎない方がいいと思います。クレーを得意にしていないのは隠しようもない事実です。今年ハードコートの全豪オープンで優勝したからと言って、クレーの全仏オープンも芝のウインブルドンも取れると考えるのは間違っています。

 彼女が優勝するのはかなり難しいです。優勝候補に名前を挙げられるかといったら、それはありません。その点については、世界中が声を揃えると思います。彼女にとってクレーはチャレンジであり、毎年少しずつ、どれぐらい克服できていくかというものです。

 クレーはハードとかなり違います。ヨーロッパの人たちは小さい頃から土(クレー)に慣れ親しんでおり、日本人やアメリカ人の多くは慣れていません。そこには埋めようとしても埋まらないものが確実にあります。私も最後まで慣れませんでした。

 慣れている人たちは、スライディングや、コートの見え方、プレーの性質というものを何十倍も理解しています。クレーではスピードだけではポイントが取れないので、時間や高さを使うこと、そしてより立体的にコートが見られるようになる必要があります。
 
 クレーではハードの時のように打っても決まりません。それを頭で理解すると、身体の入り方やポジショニングが変わってきます。そういうクレーの性質に対応していく努力をしなくてはなりません。

 当然、クレーに対応できるフィジカル強化も必須です。クレーでプレーをすると、ハムストリングや内転筋など、普段は筋肉痛にならない部分も筋肉痛になります。グーッとスライディングすると、筋肉の奥深い所に疲労が溜まりやすくなりますし、ドロップショットも多くなるので肉離れのもリスクも上がり、ふくらはぎへの負荷も大きいため細かな筋肉も刺激を入れておかないとケガしやすくなります。

 これほど違うので、クレーの苦手意識を克服することは本当に大変です。大坂選手は苦手だと思っているのが表情でもわかります。まだ足が地についていないという感じですね。

 では今年の優勝候補は誰かというと、世界1位のアシュリー・バーティーです。彼女はショットも多彩でフィジカルも強く、クレーに順応できるセンスもあります。他に安定した選手がいないこともあり、色々な要素の平均値を考えるとバーティーが他を上回ると思います。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

【PHOTO】大坂なおみが優勝した全豪オープン2021の厳選写真をお届け!
 

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