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錦織圭、約2年ぶりの芝大会で初戦突破。中盤ミス連発も持ち直して世界84位に勝利<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.06.15

中盤は調子を崩したが、何とか持ち直すことに成功した錦織。(C)Getty Images

 男子テニスツアーの「ノベンティ・オープン」(6月14日~20日/ドイツ:ハーレ/グラスコート/ATP500)では、現地6月15日に男子シングルス1回戦を実施。世界ランク57位の錦織圭が、同84位のリカルダス・ベランキス(リトアニア)を6-3、2-6、6-2で下し、2019年ウインブルドン以来となる芝コートでの戦いを見事勝利で飾った。

 両者は2012年のアトランタ・オープンで1度対戦しており、この時は錦織がフルセットで勝利している。

 大会前には、共に出場している芝の王者ことロジャー・フェデラー(スイス)とトレーニングを行なった様子をSNSで公開し、久しぶりの芝コートで良い調整ができていることをアピールしていた錦織。

 その甲斐あってか、試合序盤から安定したサービスゲームを展開する錦織は、ファーストサービスで83%と高い確率でポイントを獲得。相手にブレークポイントを握られることのないまま、自身は第5、第9ゲームでブレークを獲得しセットを先取した。
 
 しかし第2セットでは、堅実なリターンとストローク展開を見せるベランキスを前に、先にミスを犯してしまう場面が増えはじめる。第1ゲームをキープして以降は、あれよあれよと5ゲーム連取を許し、セットオールに持ち込まれた。

 後がなくなった最終セットでも、第2セットを引きずってか序盤は簡単なミスを連発。何とか持ち直したいところだったが、錦織サービスの第5ゲームではダブルフォールトや相手の見事なロブなどもありブレークピンチを迎える。

 しかし、この窮地をワイドへの見事なサービスエースなどで切り抜けると、ギアを上げた錦織が非常に攻撃的なプレーで第6ゲームを先にブレーク。さらにその後の第8ゲームでも、強烈なバックハンドのパッシングショットでブレークチャンスを握ると、ここで相手がダブルフォールトを犯して勝負あり。1時間40分のフルセットマッチを制した。

 勝利した錦織は2回戦で、世界ランク52位のセバスチャン・コルダ(アメリカ)と対戦する。コルダは1回戦で、第6シードのロベルト・バウティスタアグート(スペイン)をストレートで下して勝ち上がっている。

構成●スマッシュ編集部

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