専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「五輪に匹敵する大会は他にない」世界5位のズベレフが3種目でメダルに意欲<SMASH>

中村光佑

2021.07.23

東京オリンピックに向けて有明で練習をするドイツ代表のズベレフ。(C)Getty Images

東京オリンピックに向けて有明で練習をするドイツ代表のズベレフ。(C)Getty Images

 今夏の東京五輪が初のオリンピック出場となる男子テニスのアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/世界ランク5位)は、メダル獲得へ向けて並々ならぬ闘志を燃やしているようだ。

 今シーズンのズべレフは3月のメキシコ・オープンと5月のマドリード・オープンで優勝を飾り、すでにATPツアーでは通算15勝をマーク。また、グランドスラムでは2020年全米で準優勝を収め、今年6月の全仏でも自身初のベスト4と好成績を残しており、東京オリンピックでも金メダル獲得へ大きな期待が寄せられている。

 東京大会ではシングルス、ヤン・レナード・ストルフ(世界48位)とのダブルス、さらには混合ダブルス(パートナーは未定)にも出場し、3種目でメダル獲得を狙う24歳のズべレフ。

 大会開幕前のインタビューでは「五輪に匹敵する大会は他にない。世界最大のスポーツイベントだからね」とオリンピックの意義を語った上で、「非常に楽しみにしている。僕は3つの種目をプレーして、ドイツのために戦うだけでなく、メダルを目指して戦うことにも興奮している」とコメント。試合前からすでに気持ちが高ぶっているという。
 
 また、オリンピックならではの雰囲気を味わえることも、貴重な経験になると考えているようだ。

「自分の国のために、自分のチームのために、他の国や他のアスリートたちが戦う様子も見ることができる。様々な種類のスポーツの伝説的な選手たちが同じものを目指して競い合うのを目の当たりにできるのはとても特別なことだ」

 新型コロナウイルス感染拡大にも歯止めがかからず、様々な問題を抱えた中で開催へと至った東京オリンピック。無観客での開催も決定され、本番はファンの声援がない会場でプレーをすることになる。それだけにどこか物足りなさを感じてしまうかもしれないが、持ち味の安定したストロークと長身から繰り出される強烈なサービスを生かし、表彰台の最も高い場所へ登る姿を見せてもらいたい。

 なお、7月24日の開幕まであと2日と迫った東京大会のテニス競技は、22日にドロー抽選を実施。男子シングルスに第4シードで出場するズべレフは1回戦でルー・エンスン(台湾)と、ストルフとのダブルスでは初戦で第5シードのフベルト・フルカチュ/ルーカシュ・クボット(ポーランド)と対戦することが決まった。

文●中村光佑

【PHOTO】A・ズベレフが放つ時速220キロのスピン系フラットサービス連続写真!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号