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海外テニス

「彼の唯一の目的は威嚇すること」大坂なおみを泣かせた米記者に代理人が怒り「本当に呆れた行動だ」

THE DIGEST編集部

2021.08.17

五輪以来の実戦に臨む大坂。大会前の会見では途中で涙を流し、一時中断する一幕があった。(C)Getty Images

五輪以来の実戦に臨む大坂。大会前の会見では途中で涙を流し、一時中断する一幕があった。(C)Getty Images

 大会前日の“ある質問”を巡ってスポーツ界に波紋が広がっている。

 現地時間8月16日、女子テニス世界ランク2位の大坂なおみが『ウェスタン&サザン・オープン』(米シンシナティ/ハードコート/WTA1000)の記者会見に出席。その質疑の途中で涙を流し、約4分間の会見中断をはさむ一幕があった。

 6月の全仏オープンでは、突如「記者会見ボイコット」を宣言し、2回戦を棄権した大坂。7月のウインブルドンも続けて欠場し、先の東京五輪で復帰を果たしたものの、3回戦で銀メダルのマルケタ・ボンドルソバ(チェコ)にストレート負けを喫した。

 そして今回、約3か月ぶりの会見に現れた大坂に、地元紙『Cincinnati Enquirer』の記者から次のような質問が投げかけられた。

「あなたは私たち(メディア)と接すること、特にこのような形式(記者会見)で接することが好きではないようだが、あなたにはメディアプラットフォームを持つことで得られる多くの外部利益がある。ソーシャルメディアを利用して自分の価値を高めることと、精神的な健康を維持することのバランスをどのように取っているのか」
 
 これに対して大坂は「ごめんなさい、ちょっと答えを考えていたの……」と数秒間黙り込むと、「私は自分のためにしか話せない。私がテニスプレーヤーであるからこそ、多くの人が私に興味を持ってくれているのだと思う」などと言葉を振り絞った。

 しかしその後、別の記者が質問を始めたところで涙を流してしまい一時退席。これに出席していた米紙『New York Times』のベン・ローテンバーグ記者は会見後、大坂の代理人を務めるスチュアート・デュギッド氏のコメントを公式Twitterで伝えている。

 デュギッド氏は、今回の質問者について「Cincinnati Enquirerのいじめっ子は、選手とメディアの関係がなぜ今、これほどこじれているのかを象徴している」と言及。「あのZoomに出席していた誰もが、彼の口調は間違っていて、威嚇が唯一の目的だったことに同意するだろう。本当に呆れた行動だ」と怒り心頭のようだ。

 今大会は、父の祖国ハイチで発生した大地震の支援として、賞金を全額寄付すると表明している大坂。その初戦となる2回戦では、世界24位のコリ・ガウフ(アメリカ)と同75位のシェン・スーウェイ(台湾)の勝者と対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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