男子テニスツアーの21歳以下の最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」(11月9日~13日/イタリア:ミラノ/インドアハードコート)は現地11月13日に決勝を行ない、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク32位)が第2シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ/同39位)を4-3 (5)、4-2、4-2のストレートで下し、同大会最年少での優勝を果たした。
グループAのラウンドロビン(予選)から準決勝まで4戦全勝を記録し、グループBのコルダとの決勝へ駒を進めた18歳のアルカラス。決勝ではコルダに握られた5本のブレークポイントを全て凌ぎ、タイブレークの接戦の末に第1セットを先取。第2セットは第5ゲームで値千金のブレークに成功し、一気に2セットアップとする。
第3セットでも先にブレークを奪ったアルカラスはサービング・フォー・ザー・チャンピオンシップとなった第6ゲームで0-30とされるもここを何とか切り抜け、1時間22分で初の頂点に立った。
「優勝まであと1ゲームに迫ったサービスゲームで0-30にしてしまったから、その瞬間に集中しなければならなかったし、ブレークポイントを凌ぐためにも冷静になる必要があった。本当にタフな試合だった。コルダのサーブがとても良いことは知っていたから、大事な場面でベストなプレーをしなければならなかった」
そう試合を振り返りつつもスペインテニス界の新鋭は「驚くべきことだ。この大会で優勝できたことは、僕にとって大きな意味がある。今はとても興奮しているし、感情がこみ上げている」と喜びをあらわにした。
そして最後には自身のコーチを務める元世界1位のホアン・カルロス・フェレーロ氏へ「彼のサポートに感謝している。彼がいなければ、このような結果は得られなかったと思う」と感謝の言葉を送った。
まだまだあどけなさの残るアルカラスだが、今年7月のクロアチア・オープンでは、2008年にデルレイビーチ大会を18歳で制した錦織圭以来となる最年少でのATPツアー優勝を達成。9月の全米オープンではベスト8進出の快進撃を見せるなどその実力は本物だ。有望なプレーヤーが集結した今大会でのタイトル獲得はさらなる自信につながることだろう。近い将来でのグランドスラム制覇にも期待したいところだ。
文●中村光佑
【PHOTO】アルカラスら、全米オープン2021で躍動した男子選手たち
グループAのラウンドロビン(予選)から準決勝まで4戦全勝を記録し、グループBのコルダとの決勝へ駒を進めた18歳のアルカラス。決勝ではコルダに握られた5本のブレークポイントを全て凌ぎ、タイブレークの接戦の末に第1セットを先取。第2セットは第5ゲームで値千金のブレークに成功し、一気に2セットアップとする。
第3セットでも先にブレークを奪ったアルカラスはサービング・フォー・ザー・チャンピオンシップとなった第6ゲームで0-30とされるもここを何とか切り抜け、1時間22分で初の頂点に立った。
「優勝まであと1ゲームに迫ったサービスゲームで0-30にしてしまったから、その瞬間に集中しなければならなかったし、ブレークポイントを凌ぐためにも冷静になる必要があった。本当にタフな試合だった。コルダのサーブがとても良いことは知っていたから、大事な場面でベストなプレーをしなければならなかった」
そう試合を振り返りつつもスペインテニス界の新鋭は「驚くべきことだ。この大会で優勝できたことは、僕にとって大きな意味がある。今はとても興奮しているし、感情がこみ上げている」と喜びをあらわにした。
そして最後には自身のコーチを務める元世界1位のホアン・カルロス・フェレーロ氏へ「彼のサポートに感謝している。彼がいなければ、このような結果は得られなかったと思う」と感謝の言葉を送った。
まだまだあどけなさの残るアルカラスだが、今年7月のクロアチア・オープンでは、2008年にデルレイビーチ大会を18歳で制した錦織圭以来となる最年少でのATPツアー優勝を達成。9月の全米オープンではベスト8進出の快進撃を見せるなどその実力は本物だ。有望なプレーヤーが集結した今大会でのタイトル獲得はさらなる自信につながることだろう。近い将来でのグランドスラム制覇にも期待したいところだ。
文●中村光佑
【PHOTO】アルカラスら、全米オープン2021で躍動した男子選手たち