男子テニスツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(11月14日~21日/イタリア:トリノ/インドアハードコート)は現地11月21日にシングルス決勝を実施。世界ランク3位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)が同2位のダニール・メドべージェフ(ロシア)を6-4、6-4のストレートで下し、同大会3年ぶり2度目の優勝を果たした。
ズべレフは「レッドグループ」2位でラウンドロビン(予選)を突破。準決勝で世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)をフルセットの接戦の末に撃破し、決勝へと駒を進めた。メドベージェフとは16日の予選第2戦でも対戦したが、その時は3-6、7-6(3)、6-7(6)で惜しくも敗れていた。
だが迎えた決勝では、ズべレフが強烈なサービスと安定感のあるストローク軸に主導権を握り、第3ゲームでブレークに成功。そのまま第1セットを先取すると、第2セットでもメドベージェフにブレークポイントを与えない完璧なプレーを披露し、1時間15分で頂点に立った。
直近で5連敗を喫していたメドベージェフにリベンジを果たし、有終の美を飾ったズべレフは試合後のオンコートインタビューで、「ダニール(メドベージェフ)が素晴らしいシーズンを過ごしたことを祝福したい。君は我々の世代のリーダーだ。僕に5回連続で勝った。グランドスラム初優勝も果たした。僕たちは長い間、お互いを知っている。これからもたくさんの決勝戦を一緒に戦いたいね」と同世代の良きライバルを称えた。
その後、ズべレフは「5回連続で負けている相手と(決勝で)戦うことになったから、最高の試合をしなければならなかった」と語り、メドベージェフとの大一番を前に一抹の不安を抱えていたという。
それでも最後には「最高の試合ができたことに満足している。この優勝は特別なことで、とても感激しているし、今はとても幸せだよ。ATPファイナルズで勝つこと以上にシーズンを締めくくる良い方法はない」と素直に喜びを表現した。
今大会を含め24歳にしてすでにツアー19勝を挙げているズべレフだが、依然として四大大会の優勝には手が届いていない。来年こそはグランドスラムの舞台で優勝カップを掲げる姿を見せてもらいたいものだ。
文●中村光佑
【PHOTO】ズベレフら東京オリンピック・パラリンピックのテニス競技のメダリストたち
ズべレフは「レッドグループ」2位でラウンドロビン(予選)を突破。準決勝で世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)をフルセットの接戦の末に撃破し、決勝へと駒を進めた。メドベージェフとは16日の予選第2戦でも対戦したが、その時は3-6、7-6(3)、6-7(6)で惜しくも敗れていた。
だが迎えた決勝では、ズべレフが強烈なサービスと安定感のあるストローク軸に主導権を握り、第3ゲームでブレークに成功。そのまま第1セットを先取すると、第2セットでもメドベージェフにブレークポイントを与えない完璧なプレーを披露し、1時間15分で頂点に立った。
直近で5連敗を喫していたメドベージェフにリベンジを果たし、有終の美を飾ったズべレフは試合後のオンコートインタビューで、「ダニール(メドベージェフ)が素晴らしいシーズンを過ごしたことを祝福したい。君は我々の世代のリーダーだ。僕に5回連続で勝った。グランドスラム初優勝も果たした。僕たちは長い間、お互いを知っている。これからもたくさんの決勝戦を一緒に戦いたいね」と同世代の良きライバルを称えた。
その後、ズべレフは「5回連続で負けている相手と(決勝で)戦うことになったから、最高の試合をしなければならなかった」と語り、メドベージェフとの大一番を前に一抹の不安を抱えていたという。
それでも最後には「最高の試合ができたことに満足している。この優勝は特別なことで、とても感激しているし、今はとても幸せだよ。ATPファイナルズで勝つこと以上にシーズンを締めくくる良い方法はない」と素直に喜びを表現した。
今大会を含め24歳にしてすでにツアー19勝を挙げているズべレフだが、依然として四大大会の優勝には手が届いていない。来年こそはグランドスラムの舞台で優勝カップを掲げる姿を見せてもらいたいものだ。
文●中村光佑
【PHOTO】ズベレフら東京オリンピック・パラリンピックのテニス競技のメダリストたち