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国内テニス

「自分のしたいプレーがはっきりわかるプレー」試合前に伊達公子さんにかけられた言葉で負の連鎖を断ち切れたジュニア<SMASH>

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2021.11.27

ITFジュニア大会の本戦ワイルドカードを獲得した添田栞菜(左)と古谷ひなた(右)。写真:スマッシュ編集部

ITFジュニア大会の本戦ワイルドカードを獲得した添田栞菜(左)と古谷ひなた(右)。写真:スマッシュ編集部

「リポビタンpresents KIMIKO DATE ×YONEX project Go for the GRANDSLAM」のキャンプが11月26日・27日に、愛媛総合運動公園で実施された。今回のキャンプでは、翌週に開催されるITFジュニア大会「リポビタン国際ジュニア」(11月29日~12月5日/愛媛県総合運動公園/ITFグレード5)の本戦ワイルドカードをかけた試合も行なわれた。

 愛媛大会の本戦ワイルドカードを獲得したのは、添田栞菜と古谷ひなたの2人。

 添田は26日の1試合目に負けており、「ずっと勝てなくて悩んでいて、自分の弱いところが出てしまった」と振り返る。どうしていいかわからず「昨日からずっと悩んでいた」状態だったが、今日の試合前の伊達さんの言葉で変われたと言う。

「勝ち負けに関係なく、攻めたいとか守りたいとか、自分のしたいプレーがはっきりわかるプレーをしてきて」。この言葉をかけられて、「不安はあったけど、攻めるという自分のプレースタイルを貫けたことが勝ちにつながったと思います」と吹っ切ることができたようだ。

 大会に出場するにあたり、「勝ってポイントもほしいですが、そこにこだわらず、伊達さんや色々なコーチに教えてもらったことを試合でできるようにしたいです。最近勝ちたい気持ちが強くて、打てなくて試合をぜんぜん楽しめてないので、今回は楽しくやりたいです」とうれしそうに語った。
 
 古谷にとっての勝因も試合前の練習にあった。「ストロークの改善点を教えてもらい、そこを意識したら、良いボールになって安定感も増しました」と言う。そのアドバイスはテイクバックのラケットの引き方と、ボールを見る時の方法で、体幹が真っすぐになることで、良いボールになるそうだ。

 大会に向けては、「ワイルドカードをいただいたからには1回でも多く勝ちたいですが、守ったりせずに自分のテニスを貫きたいです」と、コーチ陣から教えてもらった良い感覚を再び試合でも発揮する意向だ。

 2人ともワールドカードがかかった試合だっただけに「緊張した」と言っていたが、その中でもきっかけをつかんで勝利につなげられたことは、きっと大会でも生きてくるだろう。

愛媛大会の翌週に開催される「岐阜国際ジュニア」(12月6日~12月12日/岐阜長良川テニスセンター/ITFグレード5)のワイルドカードについては、今回のキャンプと愛媛大会での様子を見てから決定することになった。

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

【PHOTO】「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」ジュニアたちが成長するキャンプの様子

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