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海外テニス

ナダルが年明けのATPカップ欠場を表明。理由はケガの悪化ではなく「全豪に最高の状態で臨むため」<SMASH>

中村光佑

2021.12.02

ATPカップ欠場と聞くとケガを心配してしまうが、ナダルが明かした理由は前向きなもので一安心。万全の準備で全豪に臨む。(C)Getty Images

ATPカップ欠場と聞くとケガを心配してしまうが、ナダルが明かした理由は前向きなもので一安心。万全の準備で全豪に臨む。(C)Getty Images

 左足のケガで戦列を離れている男子テニス界のレジェンド、ラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク6位)が、来年1月1日から開催されるATPカップ(国別対抗戦)を欠場することが明らかになった。

 現在35歳のナダルは今年6月の全仏オープンのシングルス準決勝で敗退後、精神的な疲労と2005年から慢性的に抱えていた左足のケガの悪化により、出場を予定していたウインブルドンと東京五輪を欠場。8月にシティ・オープンに出場したが3回戦で敗れると、自身のSNSで「左足をしっかりと回復させたい」として2021年シーズン終了を表明していた。  

 9月初旬にはバルセロナの病院で手術を決行。リハビリ期間を経たうえで、現在は自身が運営する故郷のスペイン・マヨルカ島のテニスアカデミーで練習を再開している。また、現段階でナダルは12月16日に開かれるエキジビジョンマッチ「ムバダラ・ワールド・テニス・チャンピオンシップ」(アラブ首長国連邦/アブダビ)で復帰する予定だ。
 
 スペインのスポーツ紙『Marca』によると、今回のナダルのATPカップ欠場は「来年1月の全豪オープンに最高の状態で臨むため」だという。なお、スペイン代表はほかに、18歳の注目株カルロス・アルカラス(32位)とダブルス世界7位のマルセル・グラノラーズも同様の理由で出場辞退を発表。これにより、ロベルト・バウティスタアグート(19位)とパブロ・カレノブスタ(20位)がチームを率いることになるようだ。

 左足の状態は気になるところだが、ナダルには2009年を最後に優勝から遠ざかっている全豪で再び頂点に立つ姿を見せてもらいたいもの。まずは復帰の舞台となるアブダビのエキジビションマッチでのパフォーマンスに注目しよう。

文●中村光佑

【PHOTO】ナダルら全仏オープン2021で活躍した男子選手たち
 

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