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海外テニス

「時には変化が必要」20年全仏女王のシフィオンテクがコーチ変更を発表。次のステップを目指す<SMASH>

中村光佑

2021.12.06

次のステージに行くために変化を恐れずにコーチ変更を決断したシフィオンテク。(C)Getty Images

次のステージに行くために変化を恐れずにコーチ変更を決断したシフィオンテク。(C)Getty Images

 女子テニス世界ランク9位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が現地12月4日に自身の公式インスタグラム(@iga.swiatek)を更新し、2016年から約5年にわたって指導を受けてきたピオトル・シェルツプトウスキー氏とのコーチ契約を解消したと発表した。

 シフィオンテクは2018年のウインブルドン・ジュニアでの優勝、2019年のレディース・オープン・ルガーノ(スイス・ルガーノ)での自身初のツアー決勝進出など、ピオトル氏と共に数々の輝かしい功績を残してきた。

 特に注目すべきは2020年9月の全仏オープン。当時19歳ながらポーランド人で男女を通じて初となるグランドスラム優勝を達成している。同年11月にピオトル氏はWTA(女子プロテニス協会)より「2020年最優秀コーチ賞」を受賞した。

 だが、来季以降の更なる飛躍を目指し、長年苦楽を共にしてきたピオトル氏と別々の道を歩むことになったようだ。同投稿でシフィオンテクは初めに「5年以上の歳月を経て、私はコーチである・ピオトル・シェルツプトウスキー氏との契約を終了することにしました」と報告。自身をトッププレーヤーへと導いた恩師との関係解消に至った経緯を説明するとともに、ピオトル氏への感謝の言葉を綴った。
 
「私はプロテニスプレーヤーとして生きていく中で、より成長し、進化し、次のステップで協力し合える人たちと出会うためには、時には変化が必要であると知りました」

「私にしてくれたこと全てに対して、ピオトルコーチに感謝したいと思います。私たちはお互いに多くのものを与え合い、一緒に得たこの経験を生かしてこれからも成長していきたいと思っています。あなた(ピオトル氏)には本当にお世話になりましたし、一緒に過ごした時間に心から感謝しています。これまでの年月があったからこそ、今の私たちがあるのだと思っています」

 なお、テニス系海外メディア「UBITENNIS」によると、現段階ではピオトル氏の後任は正式に決まっていないものの、2008年にポーランド人女子として初のトップ10入りを果たしたアグニエスカ・ラドワンスカの元コーチであるトマシュ・ヴィクトロウスキー氏が暫定的にシフィオンテクを指導するという。

 現在は2022年シーズン開幕へ向け、着々と準備を進めているシフィオンテク。新たなスタートを切った彼女の動向にテニスファンからも注目が集まりそうだ。

文●中村光佑

【PHOTO】全仏OPでツアー初優勝の偉業!19歳のイガ・シフィオンテクを特集!

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