海外テニス

メンタルヘルスの重要性を訴えた大坂なおみが“2021年の応援したいと思った賞”に選出!「勇敢さを見せた」と絶賛

THE DIGEST編集部

2021.12.12

メンタルの不調に苦しんだ大坂は後半戦を欠場。来年1月の全豪オープンから復帰をするようだ。(C)Getty Images

 米メディア『FAN SIDED』は「2021年のファンダム賞」を発表した。スポーツチームや選手、さらには映画や音楽などからファンが応援したいと思った対象を、投票や検索数などから総合的に選んだ賞だ。これに日本人からは女子テニス世界ランク13位の大坂なおみとMLBで"二刀流"として世紀の活躍を見せた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が選ばれた。

 今シーズン、大坂は6月の全仏オープン開幕直前に「人々がアスリートのメンタルヘルスについてあまり考えていない」と指摘したうえで記者会見ボイコット。同大会を棄権後は、「しばらくコートから離れたい」とロサンゼルスの自宅に戻り、7月のウインブルドンも欠場した。

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 日本代表として東京オリンピックで復帰を果たすも3回戦で敗退。9月の全米オープン敗戦後は「しばらくテニスから距離を置きたい」と涙ながらにツアー離脱を表明し、現在は長期休養にあてている。
 
 そんな24歳が同賞受賞に至った経緯について同メディアは、「オオサカは不安や気分の落ち込みを透明化する強さを示した。Netflixのドキュメンタリー『Naomi Osaka』を含め、メンタルヘルスに取り組む勇敢さを見せた」と評価。そして全仏オープンを棄権した際、「彼女はアスリートのメンタルヘルスが身体の健康と同じくらい重要であることを思い出させてくれた」と紹介した。

 その決断により、「心の健康」という見逃されがちだった視点に一石を投じた大坂。彼女の発表後、アメリカ体操女子の絶対的なエース、シモーネ・バイルズが五輪を棄権し、NFLのレーン・ジョンソン(フィラデルフィア・イーグルス)やカルビン・リドリー(アトランタ・ファルコンズ)らもメンタル不調で離脱するなど、24歳の日本人が与えた影響は計り知れない。

 来年1月に開幕する全豪オープンにエントリーしている大坂。再び世界の舞台でパワフルなプレーを見せてくれるだろうか。リフレッシュした彼女に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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