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海外テニス

ジョコビッチが2022年開幕戦のATPカップを欠場。ワクチン接種義務のある全豪オープン出場も不透明に<SMASH>

中村光佑

2021.12.30

今年の全豪オープンで3年連続9度目の優勝を記録したジョコビッチ。来年、戻ってこられるのか、注目が集まる。(C)Getty Images

今年の全豪オープンで3年連続9度目の優勝を記録したジョコビッチ。来年、戻ってこられるのか、注目が集まる。(C)Getty Images

 男子テニス世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、元日から開催される「ATPカップ」(1月1日~9日/オーストラリア・シドニー/国別対抗戦/ハードコート)を正式に欠場することが明らかになった。

 すでにATPカップの大会主催側はこのほど発表した公式声明でジョコビッチの代わりにドゥサン・ラヨビッチ(世界33位)がセルビアを率いることを公表している。だが、ジョコビッチ本人から同大会の出場辞退に関するコメントは出ていないようだ。

 また、テニス専門の海外メディア「UBITENNIS」によると、ATPカップを運営するオーストラリアテニス連盟もジョコビッチの欠場を認めており、大会4連覇のかかる「全豪オープン」(1月17日~30日/オーストラリア・メルボルン/グランドスラム/ハードコート)の出場も不透明だという。
 
 周知の通り新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一環として、来年のATPカップと全豪オープンでは選手に2度のワクチン接種を義務付けている。

 ところが日頃から身体の管理を徹底している34歳のジョコビッチは安全性の観点から度々ワクチン接種には消極的な姿勢を示し、接種義務化にも強く反対してきた。さらに自身の接種状況に関しても「メディアに不当に利用されてしまう」という理由で回答を拒否している。そのためジョコビッチがオーストラリアで2022年シーズンの開幕を迎えられるかどうかについては現在も様々な憶測が飛び交っている状態だが、ワクチン接種義務化が今回のATPカップ欠場に関連している可能性は高い。

 このままジョコビッチが過去9度の優勝を誇る全豪にも参戦しないとなれば、海外メディアやテニスファンにも衝撃が走ることは間違いないだろう。現段階ではまだ全豪の出場者リストには名を連ねているが、予定通り出場できることを祈るばかりだ。

文●中村光佑

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