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海外テニス

ジョコビッチの“ワクチン免除”に各国メディアが反応!「会場で嫌悪のブーイングが起こるだろう」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.01.05

特例としてワクチン未接種でもジョコビッチの全豪出場が認められたことが波紋を広げている。(C)Getty Images

特例としてワクチン未接種でもジョコビッチの全豪出場が認められたことが波紋を広げている。(C)Getty Images

 テニスの四大大会のひとつである「全豪オープン」(1月17日~30日/オーストラリア・メルボルン)では、出場のために“新型コロナウイルスのワクチン接種(2回)”が義務付けられている。だが、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が特例として接種を免除されたことについて、今世界中のメディアがその賛否について報じている。

 アメリカの『ABC NEWS』のスポーツ担当記者は、記事内でオーストラリアのビクトリア州が実施している厳格な審査過程を紹介したうえで「免除の最終決定は独立性を確保するために名前を申請書から取り除いた状態で行なわれた」として、“世界王者ジョコビッチ”だから免除されたのではないと解説。さらに「ビクトリア州政府は人々を不必要に危険にさらすような軽率な決断はしないだろう」と報じている。

 だが、否定的な意見も多い。イギリスの『BBC news』のWEB版では“全豪オープンのワクチン免除が反発に火をつける”と題し、「ジョコビッチが予防接種のルールから免除されて全豪オープンに出場するというニュースに対し、オーストラリア国民は怒りの声を上げている」と伝える。

 イギリスの大手紙『The Guardian』では、「どんなに優れたテニスプレーヤーであろうとも関係ない。(ジョコビッチが)予防接種を拒否しているのなら入場させるべきではない」と主張するオーストラリア医師会元副会長のコメントを引用し、「ワクチン免除に対する怒りのメッセージが噴出している」とする。
 
 また、地元オーストラリアの『The Sydney Morning Herald』のネイル・マクマホン氏も“ノバクはメルボルンの熱狂から逃れられないだろう”と題して、「ジョコビッチが21個目のグランドスラムタイトルを目指してコートに立った瞬間、会場で嫌悪のブーイングが起きる」と警告。「オーストラリア人がどれほど不機嫌なのかを知ることになろうとしている」とした。

 ちなみ全豪オープン開催地のメルボルンがあるビクトリア州はジョコビッチの大会出場を認めているが、『BBC news』はカレン・アンドリュース内務大臣が声明の中で、「オーストラリアへの入国を希望する者は、我々の厳格な入国審査に従わなければならない」と述べたことを伝えている。

 すでにオーストラリア行きを表明しているジョコビッチ。彼が大会へ出場することに否定的な意見が多く見られるが、それはあくまでも受け入れ側が判断したこと。その決断によって大会連覇を狙ってやって来るジョコビッチが差別的な扱いを受けるようなことがないことを祈るばかりだ。

構成●スマッシュ編集部

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