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全豪前哨戦、大坂なおみが元世界9位に勝利し、約1年ぶりのツアー4強入り!<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.01.07

難敵ペトコビッチを破ってベスト4入りを決めた大坂。昨年の全豪以来のタイトル獲得にまた一歩近づいた。(C)Getty Images

 全豪オープンテニスの前哨戦「メルボルン・サマー・セット1」(1月4日~9日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/WTA250)は、現地1月7日に準々決勝を行ない、ロッド・レーバー・アリーナのナイトセッションに第1シードの大坂なおみ(世界ランク13位)が登場。アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ/75位)と対戦し、6-1、7-5で勝利して準決勝進出を決めた。

 ペトコビッチは34歳のベテランで、自己最高9位にランクされたことのある実力者。2人の過去の対戦成績は1勝1敗だが、大坂が負けたのはツアー本戦デビュー戦だった2014年スタンフォード大会で、直近の19年チャイナ・オープンでは大坂が圧勝している。

 試合は立ち上がりから大坂のペースで進んだ。いきなり3連続サービスエースのスタートで大坂が難なくキープすると、リターンゲームでもフォアを軸にした攻めでラリーを支配。深さと角度のあるボールを織り交ぜて主導権を握り、第2、第4ゲームでペトコビッチのサービスをブレークした。

 1回戦で38.3%、2回戦で50%と確率が悪かった1stサービスも復調し、第1セットは68.2%の確率で計8本のエースを記録。一度もブレークポイントを握られることなく6-1で第1セットを奪った。
 
 第2セットも、1ゲーム目でサービスブレークして好スタートを切った大坂。しかしそこから攻め急ぐ形が増え、ペトコビッチの粘り強いプレーの前にミスが増える。第2ゲームで初めてのダウンを喫して追いつかれると、第6ゲームでもショットが乱れてブレークされ2-4。

 だがこれで闘志に火が付いたのか、ここから大坂はギアを上げる。バックでダウンザラインに鮮やかなエースを放ってブレークバックに成功。続くゲームはサービスエースを連発してキープし、4-4のタイに追いつく。そして5-5ペトコビッチのサービスで値千金のブレークを果たすと、続く自らのサービスをきっちりキープし、熱戦にケリをつけた。

 大坂のツアー4強入りは、同会場で行なわれた昨年の全豪オープンを制して以来、約1年ぶり。8日の準決勝では第3シードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア/31位)と初対戦する。メルボルンとの相性の良さについて、「ここの暑さが好きだからかも」と2回戦後に語っていた大坂。このまま全豪以来のタイトル獲得に向けて突っ走ってほしい。

構成●スマッシュ編集部

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