海外テニス

豪裁判所がジョコビッチのビザ無効を取り消し!ファンからは「泣きそうだ」と歓喜の声も全豪出場は不透明

THE DIGEST編集部

2022.01.10

裁判所にオーストラリア入国が認められたジョコビッチ。はたして全豪オープン出場は叶うのか。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がオーストラリアへの入国を拒否された問題で、メルボルンの裁判所は現地時間1月10日、政府側が下したビザ取り消しが「不合理」だと判決した。豪紙『The Age』など複数メディアが伝えている。   

【PHOTO】テニス史上に残る名プレーヤー!ノバク・ジョコビッチの厳選ショット

 17日開幕の全豪オープン(グランドスラム/ハードコート)出場のため、5日夜にメルボルンの空港に到着していたジョコビッチ。しかし、新型コロナウイルスのワクチン接種要件を満たしていないとして入国が認められず、弁護団はワクチン接種の免除理由について、昨年12月16日に陽性が確認されていたからだと主張していた。
 
 そして今回、この主張を受け入れた裁判所は、隔離施設から速やかにジョコビッチを解放するように命令。全豪オープンに参加できる可能性が出てきたが、豪州政府の弁護士は大臣権限で改めてビザを取り消す意向を示しており、今後のスケジュールは依然として不透明な状況だ。

 また、現地メディア『9News』『Brisbane Times』などによると、メルボルンに集まり、セルビアの国旗を掲げていたファンからは歓喜の声が上がっているとのこと。記事内では「泣きそうだ」「我々はあなたが決勝に進むのを見たいし、優勝するのを見たい」といったコメントが取り上げられている。

 グランドスラム歴代単独最多の21勝目がかかるジョコビッチだが、はたして今大会に参加できるのだろうか。政府の判断に注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部