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海外テニス

苦境のジョコビッチはウィンブルドン出場も危うい!? 英紙が「あらゆる規制によってがんじがらめになる」と指摘

THE DIGEST編集部

2022.01.20

苦心の続いているジョコビッチ。ワクチン未接種の状態が続く「英雄」は何を想っているのか。(C)Getty Images

苦心の続いているジョコビッチ。ワクチン未接種の状態が続く「英雄」は何を想っているのか。(C)Getty Images

 テニス界の大スターであるノバク・ジョコビッチ(セルビア)のオーストラリアへの入国問題は、世界的な波紋が広げ続けている。
【動画】オーストラリア“退去”からドバイに到着したジョコビッチの様子

 健康上の理由から新型コロナウイルスのワクチンを打たずいる34歳は、ワクチン接種免除の書類不備が原因となって今回の騒動に至った。現地1月16日には、オーストラリアへの入国ビザ再取り消しをめぐる最終審理で敗訴し、国外退去と全豪オープンの欠場を余儀なくされた。

 審理結果に対して「失望した」と語ったジョコビッチは自身のSNSで「私は判断を尊重し、オーストラリアからの出国に関して当局に協力する」と声明を発表。なくなく機上の人となったのだが、彼に対するさまざまな議論は日を追うごとに増えている。

 英国のタブロイド紙『Mirror』は、ジョコビッチが、今夏に開催されるウィンブルドンにも出場できない可能性が浮上しているとすっぱ抜いた。

 もっとも、新型コロナウイルスの対応に関して、英国はオーストラリアに比べれば寛容とも言える。ジョコビッチのようなワクチン未接種の外国人アスリートに対しても、国内での活動を全面的に認可している。

 しかし、同紙は「ウィンブルドンを運営する組織はオミクロン株の感染拡大などの影響も考え、参加選手たちに独自の規制を設けるかもしれない」と報道。そのうえでジョコビッチが「大会中にあらゆる規制によってがんじがらめになる可能性は否めない」とレポートしている。

 新型コロナウイルスによる影響が計り知れない世界の現状をふまえれば、当然の措置ではある。さらに感染拡大が続けば、グランドスラムだけではなく、多くのツアー大会でワクチン接種を義務付ける動きが加速する可能性もある。もしも、そうなれば、セルビアの英雄のキャリアは、ますます窮地に立たされる。

 間違いない岐路に立たされているテニス界のスーパースターは、いま何を想うのか。往年の名手ボリス・ベッカーが「彼にとって生活は楽になるはず」と言うようにワクチン接種を支持する声は小さくないが……。

構成●THE DIGEST編集部
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