現在開催中のテニス四大大会「全豪オープン」(1月17日~30日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)は現地1月24日に大会8日目を迎え、男子シングルス4回戦を実施。第11シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランク10位)が地元勢で第32シードのアレックス・デミノー(オーストラリア/42位)を7-6(3)、6-3、6-4のストレートで下し、同大会初のベスト8進出を決めた。
3回戦では予選勝者のダニエル太郎(120位)を撃破した弱冠20歳のシナー。今大会はここまで失セット数をわずか1に抑え、初戦から好調を維持している。
迎えたデミノーとの4回戦は序盤から両者が壮絶な打ち合いを展開し、一歩も譲らないままタイブレークへ突入。粘りを見せるデミノーに対し、シナーはアグレッシブなプレーで3度のミニブレークに成功。第1セットを奪取して勢いに乗ると、第2セットでも第2ゲームで早々にブレークを奪い、セットカウント2-0とする。
第3セットに入っても攻撃の手を緩めないシナーは、サービングフォーザマッチとなった第10ゲームをラブゲームキープで締めくくり、2時間35分で勝利を収めた。
今大会では同郷のマテオ・ベレッティーニ(7位)もベスト8へ駒を進めており、2人のイタリア人男子選手が同一のグランドスラムで8強入りするのは1973年の全仏オープン以来約49年ぶりのことだ。また、シナーは2015年大会のニック・キリオス(オーストラリア/現115位)以来、全豪では最年少の準々決勝進出者となった。
試合後のインタビューで次世代のナンバー1候補は拮抗した第1セットを引き合いに、デミノーとのタフなバトルを次のように振り返った。
「最初のうちは、サービスがうまくいっていたんだと思う。第1セットは彼の方がチャンスは多かったけど、その後、特にタイブレークでは、もう少しプッシュするように心掛けたことが勝敗を分けたと思う」
そして最後には「昨年は長い1年だったけど、初めて多くのトーナメントをプレーした。この数か月で多くの経験を積むことができたし、選手として、そして人間としても成長できた」と最近の自身の大躍進の理由を分析し、「準々決勝に進めてうれしい」と喜びを語った。
その準々決勝では第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/4位)と対戦するシナー。自身初のグランドスラムベスト4へ、期待は高まるばかりだ。
文●中村光佑
【PHOTO】強じんなヒザの曲げ伸ばしを使うシナーのサービス連続写真!
3回戦では予選勝者のダニエル太郎(120位)を撃破した弱冠20歳のシナー。今大会はここまで失セット数をわずか1に抑え、初戦から好調を維持している。
迎えたデミノーとの4回戦は序盤から両者が壮絶な打ち合いを展開し、一歩も譲らないままタイブレークへ突入。粘りを見せるデミノーに対し、シナーはアグレッシブなプレーで3度のミニブレークに成功。第1セットを奪取して勢いに乗ると、第2セットでも第2ゲームで早々にブレークを奪い、セットカウント2-0とする。
第3セットに入っても攻撃の手を緩めないシナーは、サービングフォーザマッチとなった第10ゲームをラブゲームキープで締めくくり、2時間35分で勝利を収めた。
今大会では同郷のマテオ・ベレッティーニ(7位)もベスト8へ駒を進めており、2人のイタリア人男子選手が同一のグランドスラムで8強入りするのは1973年の全仏オープン以来約49年ぶりのことだ。また、シナーは2015年大会のニック・キリオス(オーストラリア/現115位)以来、全豪では最年少の準々決勝進出者となった。
試合後のインタビューで次世代のナンバー1候補は拮抗した第1セットを引き合いに、デミノーとのタフなバトルを次のように振り返った。
「最初のうちは、サービスがうまくいっていたんだと思う。第1セットは彼の方がチャンスは多かったけど、その後、特にタイブレークでは、もう少しプッシュするように心掛けたことが勝敗を分けたと思う」
そして最後には「昨年は長い1年だったけど、初めて多くのトーナメントをプレーした。この数か月で多くの経験を積むことができたし、選手として、そして人間としても成長できた」と最近の自身の大躍進の理由を分析し、「準々決勝に進めてうれしい」と喜びを語った。
その準々決勝では第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/4位)と対戦するシナー。自身初のグランドスラムベスト4へ、期待は高まるばかりだ。
文●中村光佑
【PHOTO】強じんなヒザの曲げ伸ばしを使うシナーのサービス連続写真!