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国内テニス

日本リーグで鮮烈なデビューを飾ったプロ1年目の熊坂拓哉。急成長を支えたサービス特化型トレーナーの存在<SMASH>

渡辺隆康(スマッシュ編集部)

2022.03.12

昨春、亜細亜大学を卒業してプロになった熊坂拓哉。初めて出場した日本リーグで旋風を巻き起こした。写真:田中研治

昨春、亜細亜大学を卒業してプロになった熊坂拓哉。初めて出場した日本リーグで旋風を巻き起こした。写真:田中研治

 先日幕を閉じた「テニス日本リーグ」で鮮烈なデビューを飾った選手がいる。亜細亜大学を2021年春に卒業、プロ転向して1年弱の熊坂拓哉(マイシン)だ。

 大学時代は4年生の時に関東学生トーナメントで準優勝、インカレ室内でベスト4と、学生テニス界のトップグループにいた選手であることは間違いないが、国内上位のプロを相手にいきなりここまでやるとは正直思わなかった。日本リーグ1stステージ、2ndステージと熊坂は全勝。しかも徳田廉大(イカイ)や斉藤貴史(橋本総業HD)といった実力者たちを破っているのだ。

 いったい熊坂に何が起こったのか? 話を聞いてみた。

「実は半年ほど前からサービスを強化していて、今までよりいいプレーができると思ってはいたんです」。日本リーグでの活躍について尋ねると、こんな言葉が返ってきた。「(予選ステージを)全部勝ったのは自分でもびっくりしましたが、サービスが良くなっているのは実感していたので…」
 
 昨春プロ転向した熊坂は、6月から新たなトレーナーに師事し始めた。柴原瑞樹氏――女子選手の柴原瑛菜の実兄で、サービスに特化した指導やトレーニングを施すトレーナーとして知られる。それまで決してサービスが得意ではなかった熊坂は、柴原氏によってサービスを根本から矯正されたという。

「身体の使い方に始まって、腕のスイング、柔軟性の生み方、トスの位置、トレーニング法……など、簡単なことから細かいところまで指導してもらいました。自分で動画を見比べても、フォームが半年前とはだいぶ変わりましたね」

 それによってどんな効果がもたらされたのか?「スピードも回転量も上がった」と熊坂は言うが、一番大きかったのは「トスの位置がどの球種でも“1時方向”になった」ことだ。

「同じ打点で打つことで、相手に球種やコースを読まれにくくなったので、エースが増えたし、セカンドを叩かれることも減りました」。これは単純な球速や回転量のアップ以上に、計り知れないメリットになっているという。
 
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