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大坂なおみ、マイアミOP4強入り!全豪準優勝のコリンズを寄せ付けず完勝「素早く切り抜けられたのでよかった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.03.30

大会前はメンタル面が不安視されていた大坂だったが、試合を重ねるごとに強さを増すようにしてベスト4進出を果たした。(C)Getty Images

 テニス四大大会に次ぐ大会グレードを誇る「マイアミ・オープン」(3月22日~4月3日/アメリカ・マイアミ/ハード/WTA1000)は、現地29日(日本時間30日)に準々決勝を開催。大坂なおみ(世界ランキング77位)がダニエル・コリンズ(11位/アメリカ)に6-2、6-1のストレートで勝利してベスト4進出を果たした。

「どんな結果になっても、人々が私のことをファイターであったと記憶してくれることを望んでいます」と試合前に意気込みを口にしていた大坂。対戦相手コリンズは今年の全豪オープン準優勝者で、強打を駆使してどんどん押し込んでくる攻撃的な選手だが、大坂はその言葉どおり真向勝負を挑んだ。

 強いボールに対してはさらに力強く。大坂はスピード感溢れる深いボールを左右に散らしてコリンズを走らせ、オープンコートへとボールを叩き込む。加えて大坂のサービス成功率は70%近い精度をキープし、サービスエースも6本と切れ味抜群。コリンズを力でねじ伏せるように第5・第7ゲームと連続でサービスをブレークするなど、31分で第1セットをもぎ取った。
 
 第2セットに入っても大坂は流れを離さず。第3ゲームではネットに出た相手を冷静にロブでかわすなど余裕さえ感じさせるプレーでブレークに成功。首に違和感があるコリンズは直後にメディカルタイムアウトを取って治療。リセットして試合を再開するも、大坂は踏み込んだアクセルを緩めず。第5ゲームではラブゲームでサービスをブレーク。コリンズに付け入る隙を与えずポイントを重ね6-1で戦いに終止符を打った。

 わずか1時間で試合を終えた大坂は、言葉どおりの「ファイト」を披露。試合後「素早く切り抜けられたのでよかった」と語り安堵の表情を浮かべた。

 今年1月の「メルボルン・サマーセット1」以来となるベスト4進出となった大坂は、準決勝で東京五輪の金メダリスト、ベリンダ・ベンチッチ(28位/スイス)との対戦が決まっている。ベンチッチとの対戦成績は1勝3敗。2013年の初対戦は大坂が勝利したが、19年に行われた3試合では全敗している。相手のパワーを巧みに利用してくるカウンターパンチャーのベンチッチに対して、果たして大坂は新たな道を切り開けるか、注目の一戦となる。

構成●スマッシュ編集部

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